中国核工業集団公司が15日に明らかにしたところによると、「華竜1号」の世界初となるモデルプロジェクトから再び朗報が伝わった。福清原発5号機の屋外ドームのコンクリート注入が無事に完了した。これにより華竜1号の世界初の原子炉の高さが73.98メートルに達し、福清原発の新たな「ランドマーク」になった。同原子炉のホット試験及び燃料棒搭載に向け基礎が固まり、今後の華竜1号機の建設に向け貴重な経験を積んだ。科技日報が伝えた。
華竜1号は中国が完全に独自の知的財産権を持つ第3世代原発技術で、二層安全シェルターを持ち、大型機の衝突にも耐えられる。華竜1号の屋外ドーム構造は世界で建設中の原子炉のうち最も作業量の多いシェルター構造で、航空機の衝突にも耐えられる設計をしており、全足場支え構造を採用し、シェルター内と内側のドームを支える。
外部の安全シェルターは筒構造とドーム構造の2つに分かれる。屋外ドーム構造は筒構造の標準段を支える。厚さは1.8メートルで、全体が球形に近い構造をしている。構造は幅が広く、鉄筋が密集しており、コンクリートの強度が高い。さらにスチールライナーを型わくハンガーとしておらず、その構造は2層のシェルターの間に設置される全足場支えによって支えられるため、施工の難易度が高い。
外部ドームの施工の重要性と複雑性を受け、華竜モデルプロジェクトの建設を担当する各業者は大きく重視し、力を合わせて協力し、施工前提条件の検査、安全・品質特別検査、複数回の現場総合覆面検査を行った。検査で見つかった問題について直ちにプランを策定し、それを改善した。工期が短く、作業量が多く、足場の安全リスクが高く、降雨や高温の日が多いといったさまざまな問題を乗り越え、華竜1号の世界初となる原子炉の屋外ドームコンクリート注入を無事に完了した。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年7月16日