京都府警は、18日に京都アニメーション(京アニ)の制作スタジオを襲撃して放火した41歳の男・青葉真司容疑者の逮捕状を取った。重傷を負っていた被害者1人が19日に死亡し、今回の放火殺人事件の被害者は34人となった。海外メディアの報道を引用して人民網(総合)が伝えた。
重いやけどを負った青葉容疑者は先日、ヘリコプターで大阪府内の大学病院に移送され治療を続けている。
警察は青葉容疑者の容態の回復を待って逮捕する方針という。
警察によると、青葉容疑者は2012年、茨城県内のコンビニに強盗に入り逮捕され、3年6ヶ月の服役後、出所していた。関係者によると、同容疑者は精神疾患を患っており、定期的に訪問看護を受けていたという。昨年と今年、同容疑者は、何度か騒音をめぐって隣人との間にトラブルを起こし、警察が介入したこともあった。
京アニの第1制作スタジオは、地上3階建て、面積約700平方メートル。今回の事件で1階から3階まで全焼した。
火災発生後、安倍晋三総理はツイッター上に、「本日(18日)、京都で発生した放火殺人事件では、多数の死傷者が出ており、あまりの凄惨さに言葉を失います。お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたします。負傷された皆様にお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い回復をお祈りしています」と投稿した。
京アニの八田英明社長は19日、損害について言及した際に、「こんなことになり残念で断腸の思いだ。所有している画や資料など全てが、一瞬にして何もかも無くなってしまった」と述べた。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年7月22日