中国侵略日本軍七三一部隊安達実験場遺跡(資料写真)
黒竜江省文化・観光庁によると、黒竜江省は先ごろ、「中国侵略日本軍第七三一細菌部隊安達特別実験場遺跡保護計画」を発表し、実施を開始した。この計画は、同遺跡の重要な歴史の証人としての価値を完全かつそのままの形で保存し、文化財建築物と歴史環境の安全性を守ることを目的としている。新華社が伝えた。
計画では、スタッフが遺跡と周辺環境の現状を評価し、現状の主な破損要素を分析し、計画目標を打ちたて、対応する保護管理規定と文化財保護措置の策定、また展示利用の際の原則・方針などを提起している。
「中国侵略日本軍第七三一細菌部隊安達特別実験場遺跡」は黒竜江省安達市にあり、1941年に建設された。同実験場は中国侵略日本軍第七三一細菌部隊第二部に属し、動物や生きた人間に対して細菌実験を行い、各種細菌の殺傷力を検証する重要な野外細菌実験拠点だった。
1945年に日本が降伏した後、その残忍な細菌実験の犯罪行為を隠蔽するため、七三一部隊は撤退時にここの全ての実験場施設を爆破し、今では建築物の遺構のみが残されている。
黒竜江省文化・観光庁文物保護・考古処調査研究員である呉疆氏は、「この遺跡は戦争犯罪の記憶を留める場所として、全人類に重大な警告を与えている。世界の人々の心に日本のファシズムが人類に対して犯した極めてひどい犯罪行為と、戦争が人類にもたらす苦難をしっかりと刻ませるものであり、平和を守り、命を大切にし、世界平和を促す上で教育的な役割を果たす」としている。(編集AK)
「人民網日本語版」2019年9月5日