終盤迎えた敦煌莫高窟の夏季旅行ピーク 秋シーズンは特別窟10ヶ所がお出迎え

人民網日本語版 2019年09月05日15:36

大勢の観光客でごった返す莫高窟を象徴する建築物「九層楼」前(撮影・王斌銀)。

敦煌研究院はこのほど、夏がまもなく終わりとなるのにともない、3ヶ月間ほど続いた世界文化遺産・莫高窟の観光ピークもまた次第に終息を迎えていることを明らかにした。莫高窟を訪れる観光客数は、最盛期は毎日延べ2万人近くに達したが、次第に減少しはじめている。敦煌研究院は9月、「一般窟は見学したが、まだ物足りない」という観光客の更なるニーズを満たすため、北涼期から唐末期までの特別窟10ヶ所を一般開放することとした。中国新聞社が伝えた。

この特別窟の中には、「頭を下げた温和さが最高」と評される莫高窟で最も美しいといわれる観世音菩薩、壁に大きく描かれた風のようにダイナミックに動く飛天と唐代の「涅槃」塑像、百態の衆生涅槃挙哀図、田園詩のような緑の山水画、気勢が強い盛唐時代を描写した仏陀国の極楽世界などの内容が含まれている。

莫高窟は、秋シーズンも引き続きピークシーズン(4月1日―11月30日)の入場チケットの適用範囲となっている。チケットはA、B、Cの三種類に分かれている。公式サイトでA券(従来の一般参観券)の事前購入ができなかった観光客は、「B券+C券」のセット券を選ぶことが可能で、このセット券で、実物の洞窟とデジタル映画の両方を見学できる。

敦煌研究院は、「莫高窟の特別窟はいずれも各王朝・各時代に発掘された研究・保護価値が極めて高い洞窟であり、豊かな内容を擁し、ほぼ完全な状態で残されている。だが、一部の特別窟は狭いため、一度に大勢の観光客が見学するには適さない」としている。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年9月5日

  

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