旅や「充電」が好きな中国の若者にローンが流行

人民網日本語版 2019年07月23日11:01

7月には、夏のレジャー経済が消費ブームを巻き起こし、ローンを利用した消費の動きがとりわけ目を引く。ネット金融科学技術企業・楽信の若者向けクレジット消費プラットフォームの分期楽商城がまとめたデータによれば、この1週間の間に、航空券、電車の切符、観光旅行商品の取引額が前年同期比約60%増加し、ホテルの取引額は2倍近く増加し、教育研修型商品などの売上高が今年の最高記録を更新したという。「経済日報」が伝えた。

分期楽商城の関係者は、「今の95後(1995年から1999年生まれ)の若者は独立意識と自律力がますます高まり、少額の資金の問題なら自分の力で解決することを願い、家族に助けを求めない。これがローン消費のここ数年における流行の一つの原因とみられる。同データによれば、95後ユーザーの多くがローンに精通し、適切に利用しており、毎月の利用額を400元(1元は約15.7円)以内に抑えている人が多い。経済的負担にはなっておらず、返済の記録も良好だ」と話す。

旅行は若い人々の間でこれまでずっと高い人気を誇ってきたが、夏休みの繁忙期は価格が相対的に高かった。今では、ほぼ全てのオンライン旅行予約プラットフォームや一連の総合型ECが旅行に関するローン業務を手がけるようになり、若者の旅行にかかるプレッシャーが軽減された。たとえば同商城では、深セン市から雲南省へ行く団体ツアーの料金は約6700元で、ローンで購入すると毎月の支払額は最低で270元となる。

95後の旅行者はローンの受け入れ度が高いだけでなく、この世代に際立ったいくつかの特徴もある。たとえば、「思い立ったらすぐに出かける」という特徴がある。同商城では95後のホテル予約のうち当日のホテル予約が80%に達する。同商城の責任者は、「旅行は若者にとって今や当たり前のことで、事前の準備は特に必要ない」と説明した。

これと同時に、95後の旅行者は移動と宿泊施設の品質により注目している。たとえば若い消費者は「夜行便」(目の隈便)を予約する割合が5%に満たず、一定の品質を備えたホテル(単価500元以上)の利用額が同商城の同期のホテル利用額全体の3分の1を占める。

また注目されるのは、暑い夏には家で静かに「充電」したい人もいることだ。同商城では、お金を支払って得る知識や教育研修型商品のここ1週間の売上高は同20%増加し、購入者の60%以上が女性だという。

企鵝智酷がQQ空間と共同で発表した報告によると、95後の層の30%が趣味嗜好に関わる学習や研修に投資をし、教育ローンがますます流行のトレンドになっている。18年の天猫(Tmall)の「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)のデータによれば、消費者ローンサービスの花唄を利用した教育型の商品やサービスの購入額は同87%増加し、このうちローンによる支払いを選択したユーザーは2.4倍増加した。

データをみると、ローンにより有料の知識や教育研修型商品を購入した若いユーザーの年齢は18-24歳だ。同商城がこれまでに導入した知識に関する有料会員向け商品のうち、QQ閲読、喜馬拉雅(ヒマラヤ)は販売量が多く、購入者は女性が圧倒的多数を占める。研修カリキュラムの購入者は男女半々で、女性はアニメの原画、伝統文化、マンガをより好み、男性はプログラミング、ビッグデータ、設計類のカリキュラムをより多く購入するという。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年7月22日

  

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