iPhone11の好調な売れ行きが意外なのか? (3)

人民網日本語版 2019年09月17日08:49

丁氏は、「予約販売は実際の販売量とは異なる。アイフォーンの中国市場での低迷は大きな流れで、アップルファンというベースを固める方法を見つけ、適宜値下げをするというのが、アップルの現在の主要戦略だ」と指摘した。梁氏も、「アップル携帯電話の中国市場における実際のシェアは年々低下し、華為(ファーウェイ)に多くを奪われた。今、11シリーズの成功を語るのはやはり時期尚早だ。予約販売データはこうしたトレンドを必ずしも正確に反映しているとはいえない」と指摘した。

現在、アップルはファーウェイに追い抜かれ、スマートフォンメーカーで世界3位に後退した。インターネットデータセンター(IDC)のデータでは、今年第2四半期の出荷量トップはサムスンで7550万台、市場シェアは22.7%だった。ファーウェイは5870万台で2位、シェアは17.6%。アップルは3380万台で3位、シェアは10.1%だった。

米ウォール街のアップルへの期待も低下している。11シリーズ発表後にアップルの株価は2日連続で上昇し、時価総額は再び1兆ドルの大台を突破した。しかし米ゴールドマン・サックスは、アップル株価は今後26%低下すると予想し、12ヶ月後の目標株価も187ドルから165ドルに下方修正し、評価を「ニュートラル」とした。「アップルTVプラスに引っぱられてハードウェアの利益率が低下するとみられる。先週金曜日(13日)の終値は1.94%値下がりした」という。

業界関係者によると、今年のアイフォーンに5Gモデルがないことが、やはり販売に影響する要因の一つだという。通信のベテラン専門家・馬継華氏は、「5Gネットワークに対応していない携帯電話は、中国の今の状況では、絶対に市場で大人気になることはないし、大きな成功を収めることもない。現在は市場全体に5G歓迎ムードが広がっており、待っているのは4Gではない」と指摘した。

丁氏は、「5Gモデルがないことの今年のアップルへの影響は限定的だが、来年上半期に5G対応の新製品がなければ、ファーウェイとサムスンにより多くのシェアを奪われることは確実であり、通年の販売量にも影響する」と述べた。アップルがサービス業務にますます重心を置くようになっても、アイフォーンは単なるハードウェア設備ではなく、アップルがその生態システム全体をつなぐ上での中核だ。よってアイフォーンの販売量が引き続きアップルの生態チェーン全体の発展状況を決定づける。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年9月17日

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