米アップル社が折り畳み技術に関する特許が明らかにされたというニュースに続き、3日、同社は、マイクロソフト社の2画面搭載「Surface」の対抗商品として、折り畳み式iPadを発売する計画だというニュースが伝えられた。だが、電子製品の形状の大変革ともいえる折り畳み式スクリーンは、誕生以来世界中から注目を集めているが、技術的問題により、一定規模の普及には2021年前後まで待たなければならないと予想されている。北京商報が伝えた。
米フォーブス誌の報道によると、アップルは、折り畳み式iPadを発売することにより、iPadシリーズのコア競争力を形成する計画だという。報道によると、折り畳み式iPadには、AシリーズのAppleプロセッサが搭載され、性能が引き続きリードする一方で、画面はMacBookとほぼ同じサイズで、折り畳み式製品には、より多くの機能が搭載される。ネットワーク接続については、このiPadは5Gネットワークに対応する予定だが、5Gネットワークには現在、いくつかの問題が存在しているため、すぐに発売されることはない。
IHSマークイットの消費者向け電子製品サブディレクターのジェフ・リン氏は、「折り畳み式iPadは、マイクロソフトが2020年に発売を予定している2画面搭載『Surface』の対抗馬となる」との見方を示している。
Windows Latestの報道によると、マイクロソフトは、「Centaurus(ケンタウロス)」というコードネームの2画面搭載デバイスを今年の遅い時期に発表し、2020年第1四半期(1-3月)に発売予定としている。マイクロソフト社の2画面搭載デバイスには、9インチサイズの画面2面が搭載され、画面比率は縦4:横3、解像度は1440×1920、画素密度は267PPIになるとしている。
市場調査会社Strategy Analyticsが発表した「2018年フラットパネル市場研究報告」によると、タブレットPCの市場シェアについては、アップルの出荷台数が全体の25.8%を占め、シェアは約4分の一と市場をリード。サムスン(13.3%)・ファーウェイ(8.9%)・アマゾン(6.9%)・レノボ5%)の各社が続いている。Windowsタブレットは、引き続き「鳴かず飛ばず」の状況で、出荷台数は、2017年全年が2600万台、2017年第4四半期(10-12月)が730万台、2018年全年が2400万台、2018年第4四半期が710万台だった。
だが、フォーブス誌が予測するように、折り畳み式iPadは、すぐに発売されることはない。その理由として、まず、5Gネットワークの普及が全面的に始まっていないこと、次に折り畳み式画面の技術がまだ成熟していないことが挙げられる。川上の原材料提供、川中のパネル工場生産性・歩留まり・性能、川下の端末メーカー設計力など供給チェーン全体における折り畳み式製品の完成度については、全体的な厚さの解決策やハードウェ完成後のUIの変化など、より大きな挑戦が待ち受けている。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年7月5日