「中国小売産業発展報告」が発表　成長首位の業態はコンビニ

商務部（省）はこのほど「中国小売産業発展報告（2018/2019年）」を発表し、18年の中国の小売産業の発展状況を全面的に総括した。18年末現在、小売産業の経営単位は2080万あり、前年比7.8％増加し、成長率は前年を0.9ポイント上回った。「北京日報」が伝えた。

同報告によれば、18年の商品小売総額は33兆8千億元（1元は約15.1円）に達し、前年比8.9％増加し、業界の発展規模は安定した増加傾向を維持し、重点企業の利益が改善し、中でも上場企業の利益が特に改善した。

実店舗小売企業のモデル転換・高度化の歩みが加速した。業態別にみると、18年はコンビニエンスストアの売上高が同8.3％増加して小売産業のトップに立ち、デパートは回復傾向が続き、多くの機能を一体化したショッピングモールも好調な伸びをみせて、実店舗小売企業の売上高増加の重要な牽引力になった。同報告は、「小売産業の変革発展は引き続き一連の問題や困難に直面し、経営コストが上昇を続け、人件費、家賃、資金調達コストが高止まりし、モデル転換・高度化や技術の世代交代には高額の設備改良コストや技術的難しさが存在し、老朽化した商業施設が小売企業の発展をある程度制約し、オンライン・オフライン小売の発展がもたらしたインターネットの信頼性の問題をはじめとして監督管理メカニズムには引き続き改善が必要で、小売の専門的人材の育成はさらに強化されなければならない」と指摘した。

19年には小売産業は引き続き安定した健全な発展を維持し、商品とサービスの供給はより高品質かつ豊富になり、便利な商業施設がさらに充実し、消費の利便性が向上を続け、小売産業の質の高い発展のレベルがさらに上昇することが予想される。（編集KS）

「人民網日本語版」2019年9月26日