京東集団と阿里巴巴(アリババ)集団が海外からの大規模な調達を相次いで発表したのに続き、同じく小売大手の蘇寧集団も6日に主催した「第1回中国国際輸入博覧会・2018年蘇寧グローバル調達供給サミット」で、「今回の博覧会開催期間中に、当グループの海外調達の注文額は1200億元(1元は約16.3円)に上り、海外の5千ブランドがこれをきっかけにして巨大な潜在力を秘める中国市場に進出することになる」と発表した。中国新聞社が伝えた。
京東はこれに先立ち、「博覧会では直接契約に調印して1千億元に迫る輸入ブランド商品を調達する」と述べ、アリババも、「今後5年間で世界からの輸入額2千億ドルを達成する計画で、この計画では世界約120ヶ国・地域の特色ある多くの輸入品目が対象になる」と発表した。
蘇寧持ち株集団の孫為民副社長(蘇寧易購集団副会長)は、「中国における消費の高度化がグローバル消費市場の成長の新たな原動力になりつつあり、それ自体も世界からのより多くの供給を必要としている」と述べた。
中国が世界の製造大国から世界の消費大国に転換するにあたり、輸入市場の拡大がグローバル経済・貿易の発展に新たな成長源とメリットをもたらすことが予想される。国務院発展研究センター市場経済研究所の王青副所長はこうした予想について、「世界からみれば、中国はすでにグローバル経済・貿易の発展を促進する新たなメリットの時期に突入したといえる。中国は目下、新たな消費の変革を遂行中で、中国の消費は無から有へ、さらに有から優への転換を遂げているところだ」との見方を示した。
蘇寧はオンラインとオフラインを融合させた全チャンネル型小売企業であり、各地の商品の販売、物流、アフターサービスなどを十分に提供することができる。また蘇寧には物流クラウド、金融クラウド、データクラウドといった有力なサービス能力が備わり、多くの海外ブランドが中国市場に参入する際に重要な協力パートナーを務めることができる。蘇寧はこのたびの1200億元の大量注文で、欧州、日本、オーストラリア、北米での大規模調達に重点を置いており、調達範囲は飲食品類、家庭用化学製品類、電子製品類などの輸入商品、そして著作権や特許技術などのサービスに及ぶ。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年11月7日
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