イタリアの自動車メーカー「IVECO(イベコ)」社の重さ3トン、5万ユーロ(1ユーロは約118.0円)の価値に相当する新型四輪駆動バンのデイリーが、ラ・スペツィア港を出港して今月26日に、上海に到着。ATAカルネの方式で、第2回中国国際輸入博覧会の展示品のために特別に設置された税関で手続きの申請が行われた。同博覧会において、税関手続きが完了し中国に到着した初の展示品となった。中国新聞網が伝えた。
イベコは2018年、海外の商用車ブランドとしては唯一、第1回届中国国際輸入博覧会に出展し、積極的な成果を上げた。そして、イベコは今年も同舞台に戻ってくる。その展示エリアの面積は、18年の120平方メートルから301平方メートルに拡大し、アジアでは初披露となるより多くの新型車両を展示する計画だ。
上海税関会展センターの郭俊介税関副関長によると、今年、上海の税関は、第2回中国国際輸入博覧会専用の「上海会展センター税関」を設置し、国際展示の監督・管理を行っている。そして、輸入博覧会専用の窓口を設置することを通じて、手続きの簡略化と検査プロセスの最適化を行い、博覧会の物資証明書のペーパーレス化を実現し、同博覧会通関の円滑化の水準を全面的に向上させている。
ATAカネルは、世界の主要国の間で結ばれている「物品の一時輸入のための通関手帳に関する通関条約(ATA条約)」に基づく国際的制度による通関用書類のことだ。展示品などの「パスポート」に相当するものだ。今年の同博覧会から、ATAカルネの有効期限が、6ヶ月から1年に伸びた。
統計によると、現在約150数ヶ国・地域の企業約3000社以上が同博覧会への出展を申し込んでおり、関連する商業展示の規模は約30万平方メートル以上に達する。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年9月29日