2カ月以上の夏休み期間中の検査・修理を経て、広東省東莞市に位置する「中国核破砕中性子源」(CSNS)が26日、新たに開放・稼働を開始した。科学研究者は今後4カ月にわたり、この巨大「スーパー顕微鏡」のビーム出力を安定的に80kWまで高め、これを使いより多くの不思議な材料のミクロ構造を探査する。新華社が伝えた。
中国科学院高エネルギー物理研究所東莞支部中性子科学部の張俊栄副部長によると、新たな開放で引きつけられた通常課題出願数は164件にのぼり、前回より大幅に増加した。うち57件の実験が認められた(海外は1件、香港・澳門(マカオ)は5件)。「実験対象は主に磁性材料、量子材料、リチウム電池材料、頁岩、触媒材料、高強度鋼、高性能合金など」
CSNSは中国科学院高エネルギー物理研究所が建設を担当した。中国科学院物理研究所と共同で2011年9月に建設を開始した。投資総額は約23億元(1元は約15.3円)。2018年8月に国の検収に合格し、正式に稼働開始した。これには1台の直線加速器、1台の高速サイクルシンクロトロン、1つのターゲットステーション、1期・3台の中性子分光計及び附属施設が含まれる。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年9月30日