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世界遺産九寨溝、震災後の壮麗な景観が空間情報技術で確認

人民網日本語版 2019年09月26日14:22
世界遺産九寨溝、震災後の壮麗な景観が空間情報技術で確認

中国の世界遺産九寨溝で2017年8月8日にM7.0の地震が発生した後、九寨溝景勝地が閉鎖され、被災後の再建段階に入った。それからすでに2年が経過した現在、九寨溝はどのように生まれ変わったのだろうか。中国科学院空天情報研究院が明らかにしたところによると、同研究院の付碧宏研究員が率いるチームはマルチソースリモートセンシングモニタリングを通じ、現地の科学調査を結びつけ、九寨溝が2年の自己修復によりかつての姿を徐々に取り戻しており、また地震の影響を受け、より壮麗で新しい景観が生まれたことが分かったという。人民網が伝えた。

九寨溝の地震発生後、それによる多くの地すべりが発生し、地すべりが発生しうる危険エリアも形成され、主に日則溝に分布しており、うち五花海周辺の地すべりが深刻だ。リモートセンシングモニタリングにより、再建を経た九寨溝の水の色が一層美しくなった。双竜海瀑布は地震の影響で水量が増し、より壮観になった。九寨溝は緑が生い茂り、植生被覆率が高い。震災後の地すべりや土石流などの影響により、日則溝の植生被覆率が大幅に低下し、そして震災から2年後もこの影響が顕著だ。日則溝の五花海周辺のほか、九寨溝中心エリアの植物生態景観は徐々に震災前の水準に戻っていることが分かった。

付氏によると、空間リモートセンシング技術は一種のモニタリング技術で、広いカバー範囲、マルチバンド、マルチフェーズといった特徴を持つ。そのためモニタリング作業の範囲を広げ、効率を高め、人手と経費を削減できる。資源調査、環境モニタリング、自然災害予防モニタリングなどに広く活用できる。ドローン低空リモートセンシング技術は空間情報技術の新たな発展で、従来の衛星リモートセンシング、有人航空リモートセンシングよりも柔軟かつ便利で、コストが低く外界の環境からの影響を受けにくい。また分解能が高く、情報量が豊富で、昼夜を問わず作業できる。こうした特徴により、中国の山間部もしくは地理的環境が複雑なエリアにおけるモニタリング・評価作業に適している。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年9月26日

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