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2019年雲栖大会が間もなく開幕、画期的な技術をチェック

人民網日本語版 2019年09月25日14:00

浙江省杭州市の雲栖小鎮で25日、ブース展示の一部として、「世界飢餓地図」が展示される。科技日報が伝えた。

今年の雲栖大会は今月25-27日にかけて雲栖小鎮で開催される。今年はどのような画期的な技術が展示されるのだろうか。

「世界飢餓地図」はその一つだ。筆者の調べによると、これは阿里巴巴(アリババ)・グループのクラウドサービス「阿里雲(Aliyun)」と世界食糧計画(WFP)が開発する世界飢餓モニタリングシステムだ。阿里雲の画像認識技術を利用することで、WFPは衛星写真とドローンの写真を使い支援を必要としている難民の人数と家屋の統計を行うことができる。これは調査員が現場で実施する統計と比べ、緊急対応時間を短縮し、支援のコストを引き下げ、よりスピーディに支援現場に駆けつけ、飢餓に苦しむ多くの難民の命を救う食糧を届けることができる。

もう一つの興味深いシステムは、桃花源生態保護基金会と阿里雲が共同開発した「スマート巡視・警備システム」だ。関係責任者によると、現在は老河溝での保護に用いられている。老河溝公益保護地内にはジャイアントパンダ、四川キンシコウ、ガゼルなどの国家希少野生動物が生息している。これらの野生動物及び生息地である林・渓流は現在、密猟・伐採・破壊の状況に直面している。

現在、阿里雲は人工知能(AI)のクラウド訓練「AIアルゴリズム+エッジコンピューティング」プランを同保護地で展開している。その説明によると、サンプル28万点の訓練により老河溝の25種類の重点モニタリング生物の認識率が99%にも達し、保護区のデータ係の作業効率が30倍向上した。また、映像データをスピーディに使用可能な統計データに変換することで、動物たちが好む生活環境を特定できるとともに、存在するリスクと脅威を事前に判断することで、保護プランをスピーディに調整できる。科学技術の力で、保護をより効果的かつ正確にできる。

これらの注目されること以外に、国民生活と密接に関連する画期的な技術も注目されている。例えば智慧視通公司が開発した「追跡システム」は、動画調査・分析システムとして、「動画を見る」から「動画を検索する」への変化を実現した。完全な人体画像・映像を提供すれば、システムはオンライン動画で時空情報と結びつけ当該人物をリアルタイムで監視できる。同システムを失踪した高齢者や子供、もしくは指名手配犯の捜索に使用すれば、大きな利便性をもたらし、捜索の効率が上がる。関係責任者によると、同システムはすでに一部地域で使用されており、今後さらに広い範囲で推し進められる予定だ。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年9月25日

  

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