中国船舶重工集団中国海装股フン有限公司(フンはにんべんに分、以下「同社」)が6日に明らかにしたところによると、同社が独自設計・開発したH210-10MW(メガワット)洋上風力発電機が設計認証審査に合格し、中国の超大型洋上風力発電機の空白を埋めた。科技日報が伝えた。
「10MW洋上風力発電機は、未来の洋上風力発電市場のシェアを占め、中国の豊富な洋上風力エネルギー資源を効率的に開発する主力機種だ」。中国海装研究院の韓花麗院長によると、同社は10数年の発展を経て、中船重工システム内で風力発電ブレード、ギヤボックス、エンジン、制御システムなどの重要部品を含む整った風力発電産業チェーンを構築した。全体的なソリューションの能力を備え、5MW洋上風力発電機の量産化を実現した。国家洋上風力発電プロジェクト技術研究センターに所属する機関として、彼らは2年間の設計・研究開発と技術的ブレークスルーを経て、1億元(約15億5000万円)を超える資金を費やした。洋上風力発電機におけるキーテクノロジーをめぐり、軽量化、ブレード、ピッチシステム、伝動チェーン、発電システムなどのキーテクノロジーの技術的難点を解消し、10MW洋上風力発電機の開発作業を成功裏に完了した。
同社が開発したH210-10MW洋上風力発電機は、中国内初の速度向上型10MW級洋上風力発電機で、中国内初の風車直径が200メートル以上の洋上風力発電機でもある。効率的で信頼性の高い中速・中圧集積型伝動発電システムにより、発電機の利用効率、製造可能性、維持可能性を大幅に高めた。先進的な電動デュアル駆動ピッチ技術により、ピッチシステムの駆動力と安全水準を高めた。中国内初の100メートル級超長柔軟性炭素繊維ブレードを採用したことで、10MW洋上風力発電機は中国の海上各種類の風エリアのすべてで使用できるようになった。風速が年平均10メートル毎秒(標準的な空気密度)の場合、同社の10MW発電機の発電量はH151-5MW発電機を98%上回る。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年11月7日