中国初の10MW海上永久磁石ダイレクトドライブ風力発電機が、四川省徳陽市で出荷前のテストを終えた。これは中国初の同発電機のIEC設計認証証書を持つ東方電気集団が初めて生産した10MW海上風力発電機だ。
現在の5MW以下の風力発電機と比べると、10MW風力発電機は大ぶりだ。東邦電気集団風電有限公司は昨年10月17日、中国質量認証センターが発行する10MW海上風力発電機IEC設計認証証書を取得した。同証書は10MW海上風力発電機の設計・製造を行うための「許可証」だ。東方電気は中国初、世界で2番目に10MW大型海上風力発電機IEC設計認証証書を取得した完成機メーカーだ。
中国の研究開発者は中国の海域の特徴を十分に考慮し、ダイレクトドライブ永久磁石+全出力インバータ技術路線を採用した。製品は優れたアクティブ耐台風性能を持つ。同発電機は大型で加工と製造には高い精度を要する。東方電気は発電機の電磁、通風、絶縁、防腐、構造設計など複数の技術的優位性を発揮し、困難を克服した。モーター試験では一回でインパルススタートに成功し、各種指標が設計・技術の需要を満たしている。これは中国が大出力海上永久磁石ダイレクトドライブ風力発電機の研究開発及び生産・製造能力をつけたことを意味する。
説明によると、同発電機は福建省に送られ、興化湾海上風力発電所に設置される。海上風力発電は新しいグリーンエネルギーだ。データによると、天津市の5MW風力発電機18基からなる設備容量が計90MWの海上風力発電所の年間発電量は昨年、1億8000万kWhに達した。これは約8万世帯の年間電力使用量に相当する。標準石炭の使用量を年間6万4000トン、CO2の排出量を19万2000トン削減できる。10MW海上風力発電機はより高い発電効率をもたらすことになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年8月29日