長い行列の先にはホカホカに炊きあがった北海道産米の「ゆめぴりか」でおにぎりを握るホクレン米穀事業本部パールライス部の石山聖也さんの姿があった。上海の国際エキシビションセンターで11月5日から開かれている第2回中国国際輸入博覧会(輸入博)には世界各国から様々な分野の企業が出展し、自社製品をPRしている。なかでも人気が高いのが食品展示エリア。日本のお米は中国でも非常に人気があり、試食に訪れる人が引きもきらない。日本国内では主にお米をスーパー等に販売する業務に関わっているという石山さんは販売応援やイベント等でお米を炊くことも多いそうで、エプロン姿でカウンター内に幾つも並べられたボールに入ったお米を研いだ時間をチェックしながら、おにぎりを作る姿も板についている。また時には商品を並べるエリアでのたな卸しや顧客対応も。来場者のあまりの多さにここ数日の食事は基本的にカウンター内で北海道の物産で作った「賄い飯」で済ませているのだという。「北海道の色んなふりかけとか醤油もあるのでとても美味しいです」と石山さん。10日の閉幕まで石山さんの奮闘は続く。(文・玄番登史江)
「人民網日本語版」2019年11月9日