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「ダブル11」ピーク時の宅配便予想取扱件数は28億件に 1日平均3.5億件

人民網日本語版 2019年11月06日14:28

中国国家郵政局市場監督管理司の辺作棟副司長が5日午前、サイト・国家郵政局網のオンライン取材に応じた。澎湃新聞が報じた。

今年の「ダブル11(11月11日のネット通販イベント)」で予想される宅配便取扱件数について、辺副司長は、「主なECプラットフォームと何度も確認作業を行い、宅配便企業の処理能力に対する調査を実施した結果から、今月11日から18日にかけてが『ダブル11』の一番のピークになると予想できる。その期間、業界全体の宅配便取扱件数は28億件になると予想される。そのうち最も多い日で取扱件数が5億2千万件に達すると見られ、これは第2四半期(4-6月)以降の普段の取扱件数(1億7400万件)の3倍に当たる。ピークの期間中、1日当たりの取扱件数は3億5千万件と、普段の2倍に達するだろう」と語った。

では、取扱件数が激増するなかで、スムーズに宅配を行うためにはどんな課題を乗り越えなければならないのだろうか?辺副司長によると、今年の「ダブル11」には、新たな動向が見られ、新たな問題も生じているという。

まず、宅配便の最終配送段階にかかるプレッシャーが非常に高まっている。 業界が急速に発展するにつれて、システム系の処理能力が向上し続けているのに対して、宅配便の最終的な配送サービスの能力がそれに見合うような成長をしていないというのが現状だ。繁忙期は新しい働き手を探すのは難しく、人件費も高騰するため、配送段階の人材不足が深刻化し、「ダブル11」にはその問題が際立つと予想される。また、企業本社と加盟店の発展の二極化が際立ち、価格競争や最終配送スタッフが受け取る宅配料の切り下げにより、配送スタッフの利益が縮小し、配送業務を続けるのが難しくなっている。

次に、宅配便の包装をめぐる問題にも注目が集まっている。「ダブル11」のピーク時には取扱件数が激増するほか、宅配便に使われる段ボールなども大量に増える。宅配企業とECプラットフォーム、そして消費者が共に、包装を減らしたり、リサイクル化やエコ化に取り組んだりしなければ、環境にやさしい「ダブル11」にすることはできない。

3つ目に、国際業務にも注目しなければならない。ユーザーの越境ECに対するニーズが高まり続けているものの、越境業務の面では業界がその能力を強化しておくことが求められる。その他、万国郵便連合(UPU) で小型郵便料金制度改革案が9月末に採択され、今後、越境宅配業務の発展に大きな影響を与えると予想されている。

最後に、宅配をめぐる事故など安全面のリスクも非常に高まっている。今年は業界全体は安定しているものの、際立つ問題も一部ある。繁忙期には取扱件数が激増するため、安全をめぐる潜在リスクも高まる。宅配便車両のドライバー、さらに、ピッキングスタッフ、配達員などの疲労がピークに達するほか、作業が規定通りに行われず、死傷事故が発生しやすくなる。そのため、業界全体に対し、油断することなく、常に安全第一の意識を高めるよう呼び掛けなければならない。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年11月6日

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