中国青年報社社会調査センターと問巻網(wenjuan.com)は先週、職場人1984人を対象とした調査を実施した。回答した職場人のうち、「身近に3年未満で転職した若者が多い」とした人は90.0%に上った。職場で思うようにいかない状況があった場合については、69.9%が「職場の新人は、困難を克服するプロセスから学ぶこともできることを理解しなければならない」と答えた。中国青年報が伝えた。
「身近に3年未満で転職した若者が多い」
回答した職場人のうち、「身近に3年未満で転職した若者が多い」とした人は90.0%に上り、そのうち26.0%は「非常に多い」と答えた。さらに分析してみると、国家機関に勤めている人は最も定着率が高く、就職後3年未満で転職する人は最も少なかった。国有企業がこれに続いた。
若者の転職理由にはどんなものがあるのだろうか?最も多かったのは、「報酬が低い(65.4%)」で、「業務の内容に興味が持てない(57.1%)」、「昇進の見込みがない(48.1%)」、「業務上のストレスが大きい(47.7%)」などが続いた。
張穎さん(仮名)は、北京にある教育関連企業の人事部で働いている。彼女は、職場の新人が3年未満で転職するのはよくあることだと考えている。というのも、従業員個人も会社も絶え間なく変化しており、双方の間にマッチしない面が生じる可能性があるからだ。「会社側が与えてくれるものに社員が満足できない場合、新人であれベテラン社員であれ、ほとんどの人にとっての解決方法は『転職』だ。ただ、若い人が転職する割合が高いというだけだ」と張さんは指摘した。
北京の某国有銀行で働く于都さんは、「就職後すぐに転職する若い人には、2つのタイプがある。一部は、確かに仕事選びを間違ったケース。会社が自分の望む環境を与えてくれないことが分かってすぐに退職するタイプだが、これはそれほど間違った解決方法ではないと思う。だが、ほとんどの人は2つ目のタイプで、会社が自分に合っているかどうかが分らず、仕事において何も学ばず、転職に解決策を見出そうとしている」との見方を示した。
山東省済南市の某中央企業で働く王海闊さん(仮名)は、今の会社に就職して丸3年になる。彼は、「明確なキャリアプランを持たず、仕事において目標やモチベーションを見いだせないと常に感じている人は、節目のタイミングになると、仕事を辞めるといった盲目的な行動に出やすい。今の若者の多くは、家族を養うなどの負担やプレッシャーがなく、何をやるにも身を入れてやろうとしない。さらには、何事もいい加減に行い、どんなチャンスも貴重なものとして捉えようとしない人もいる」と指摘した。