ヤフーとラインが統合?「日本のアリババ」を目指すソフトバンク (2)

人民網日本語版 2019年11月18日09:15

このような状況から、外部では、経営統合が行われれば、新会社は約1億人のアクティブユーザーを抱えた、日本最大のモバイル決済サービス提供企業になるとの見方が出ている。日本版の支付宝(アリペイ)になるという人もいる。ロイター通信が引用した消息筋の話によると、経営統合の交渉は今月末にも結果が出るとみられ、SBGとライン親会社のNAVER(ネイバー)が半分ずつ出資し、合弁企業を設立してZホールディングスの株を持ち合い、ラインとヤフージャパンを運営するという。

統合のロジックはすでに整えられたが、ヤフージャパンとZホールディングス、またSBGとラインの間にある複雑な持ち株の関係には注意が必要だ。初めに、ヤフージャパンがヤフーとSBGによって1990年代末に設立され、2年前には米ヤフーが経営難に陥り、昨年7月には米ヤフーが海外投資で設立した持ち株会社アルタバの株式のヤフージャパン保有分の一部をSBGが買収した。これはヤフージャパンに対するSBGの所有権を拡大することが目的だった。今年に入り、ソフトバンクはヤフージャパンの株式を追加取得し、 その親会社になった。

Zホールティングスは基本的にはヤフージャパンのことだ。ヤフージャパンは先月に社名をZホールティングスに変更したばかりで、今月になって統合についての話し合いのニュースが伝わると、外部ではSBGの動きは入念に準備してきたものに違いないとの見方が広がった。「日経新聞」は、「孫氏はラインに興味を持ち続けてきた。今回の統合交渉はZホールティングスがライン親会社の韓国ネイバーに持ちかけたとされる」と伝えた。

注目されるのは、ラインとSBGには密接な関係があることだ。昨年初め、ラインはSBGとの合意に調印し、SBGにラインのLINEモバイル社の株式の51%を譲渡したと発表した。ラインはその際、「人気の情報アプリを利用してユーザーに金融サービスを提供するつもりだ。これには暗号通貨の取引、貸出、保険が含まれる」と明かした。

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