中国のチームが世界初となる30メートル分解能の森林被覆世界分布図を発表

人民網日本語版 2019年11月21日14:13

中国科学院空天情報革新研究院が20日に発表した情報によると、同研究院の何国金研究員が率いるチームは長期間にわたり、衛星リモートセンシングデータRTU(Ready to Use、即時使用が可能)製品の研究開発に取り組んでいる。約3年間をかけた科学技術におけるブレイクスルーを経て、米国の「ランドサット」衛星シリーズのデータと中国国産高分解能衛星データに基づき、世界の高精度森林・非森林サンプルバンクを構築した。機械学習とビッグデータ分析技術を利用し、世界森林被覆の高精度自動化抽出を実現することで、世界に先駆け2018年の世界30メートル分解能の森林被覆分布図を手にした。中国新聞網が伝えた。

何氏のチームは無作為層別サンプリングにより、世界の精度検証モデルエリア(モデルエリアの選択は、異なる地表被覆の種類、森林の種類を網羅)の精度検証を行った。その結果によると、チームが入手した昨年の世界30メートル分解能の森林被覆分布図の全体的な精度は約90.94%で、関連機関・管理部門に基礎データ及び製品のサポートを提供できる。森林の管理と利用の強化、世界的な気候変動への対応、森林関連の持続可能な開発目標の達成などに対して、非常に重要な意義を持つ。

情報によると、森林は世界の炭素循環、水循環、生物多様性、土地利用の変化、気候変動に影響を及ぼす重要要素となる。そして国連2030アジェンダの持続可能な開発の多くの目標、及び相応する具体的な指標と互いに関連している。中国の科学研究チームは世界に先駆け高分解能森林被覆分布図を入手・発表したことで、国連2030アジェンダの推進に重要な科学技術のサポートを提供する。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年11月21日

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング