中国、2022年頃に定員3人の宇宙ステーションを建設へ

人民網日本語版 2019年11月18日13:33

中国有人宇宙事業チーフデザイナーで中国工程院院士の周建平氏は第4回(2019)中国人間工学サミットフォーラムにて、「中国は2022年頃に宇宙ステーションの建設を終え、運営を開始する計画だ。宇宙ステーションの初期の規模は100トンで、定員は3人」と述べた。新華社が伝えた。

周氏は次のように説明した。

宇宙ステーション建設の主な目標は、中国が単独で近地球空間における長期的な有人飛行を行う技術を把握し、近地球空間で長期的に有人科学実験に参加し、宇宙資源総合開発・利用の能力を有する国になることだ。

中国の宇宙ステーション建設は、国情及び国家発展戦略目標などの原則に基づき、現代の先進的な技術を活用し、応用の効果を重視し、運営の経済性と適度な規模を追求していく。現在予定されている宇宙ステーションの設計上の規模は、初期が100トン、定員は3人となっている。今後の拡張の余地も残されている。

宇宙ステーションは将来的に、中国の宇宙科学研究の主要プラットフォームとなっていくだろう。科学技術に関する面では、次の3点を目標とする。

(1)大型宇宙施設の建設・運営技術を把握し、国際宇宙ステーションの水準に達するか、それに近づく。さらに現代の技術の成果を用い、後発者の優位性を発揮し、国際的な水準を超える。

(2)宇宙飛行士の軌道上飛行に関する生活・健康保障技術を把握する。宇宙ステーションの建設・応用において、人が重要な要素となる。宇宙飛行士が健康的に生活することができてこそ、その効率的な勤務を保証できる。

(3)国家宇宙実験室を建設し、科学者に高水準の科学研究プラットフォームを提供することで、科学の若干の分野で重大な進展を実現する。

中国人間工学サミットフォーラムは、中国宇宙飛行士科学研究トレーニングセンター人間工学国家級重点実験室が発足を提案した。今回のフォーラムは中国有人宇宙事業弁公室と中山大学が共催し、広州市で16-17日に開催された。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年11月18日

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