貿易摩擦は中国経済に深刻な打撃を与えたか? (3)

人民網日本語版 2019年11月25日10:31

中国の政策決定者が経済活性化に抑制的であることに深い印象

カリフォルニア大学サンディエゴ校国際関係・環太平洋研究大学院の21世紀中国プロジェクト代表を務めるスーザン・シャーク氏は、「中国経済が目下直面する挑戦はどのように『デレバレッジ』をするかということ、またどのようにして一定の持続可能な成長を今後も維持するかということだ」と指摘した。

シャーク氏は、「中国の政策決定者が抑制的であることは印象深い。彼らは大規模な活性化計画を通じて経済を振興しようとしなかった。長らく、中国が直面する大きな挑戦はどのようにして生産効率を高めるかということであり、現在、政府は多額の資金を科学技術やインフラ建設などの分野に投入しており、今後は成長率を高めるための新たなルートを見つける必要がある」と述べた。

中国の経済成長に積極的な軌道がみえる

シンガポールのグローバル戦略コンサルティング会社フューチャーマップの創業者パラグ・カンナ氏は、「現在、グローバル経済は安定的に成長し、アジア地域は、たとえば中国では経済成長が落ち着いた様子をみせている」との見方を示した。

カンナ氏は、「成長に関するデータはそれほど重要ではない。というのも、中国の経済成長に積極的な軌道がみえると思うからだ。多くのインフラ建設投資、貿易一体化などの措置を目にすることができるし、こうした措置は未来の成長を持続的に推進することになる」と続けた。

またカンナ氏は、「中国は今や世界2位のエコノミーであり、この段階では成長率はそれほど高くならない。中国の消費と投資がよりバランスするのを目にして、これは積極的な流れだと思った。未来の中国はデレバレッジ、国有企業改革、さらなる開放、とりわけ資本項目におけるさらなる開放などの方向へ進む必要がある。中国は非常に率直で誠意があり、かつどのようにしたいかを明確に示す。そんなわけで私は中国経済の見通しは積極的であると考える」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年11月25日

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