世界150以上の国・地域の企業3千社あまりが出展契約を結び、専門のバイヤーと来場者ら50万人が登録申し込みをした。出展企業の平均展示面積は93平方メートルで、第1回より20%以上増加した。7-10月には関連情報の問い合わせホットラインに累計7万件の問合せがあり、前年同期比2万1千件増加した……第2回中国国際輸入博覧会は第1回よりさらに大規模に、範囲もさらに広く、熱意もより高まり、2019年の年末に最も注目と期待を集める国際的な大イベントになった。
こんな細かい発見をした参加者がいる。昨年は全部で証明書類が17種類あり、人によっては複数の立場で参加するため数種類の証明書類が必要だった。今年は主宰者側が証明書類の管理を最適化し、種類を5つに絞り込んだため、参加者は手続きがかなり簡便になったという。また輸入博の具体的な内容と計画をみると、「輸入博の発表」が増設され、さまざまな機関が輸入博に関連する最新の政策、研究成果、年度報告を発表するためのプラットフォームが提供された。体験エリア、活動エリア、商談エリアが設置され、組織的調達や商談・マッチング活動がより豊富になった……第1回の優れた経験、優れた手法を継承すると同時に、第2回はイノベーションを利用した運営を強化し、立体的な商業貿易協力プラットフォームを構築するだけでなく、多元化した情報円滑化プラットフォームを開設することになる。
輸入博は第2回を迎え、誘致力も影響力も会場の外に波及するようになり、非常に大きな拡散効果を発揮するようになった。上海市は「6+365日」通年展示取引プラットフォーム第1陣を30ヶ所設置し、展示品が商品に変わるよう促進した。今年5月に開業した虹橋輸入商品展示取引センターはそのメーンプラットフォームで、保税展示、商品取引、物流貯蔵、通関サービスを一体化し、10月末までに26ヶ国の400を超えるブランド、2500種類を超える商品がここで取り扱われた。同時に、拡散効果はさらに広がって体制やメカニズムの構築にも及んだ。上海税関は輸入博に専門的に対応し、輸入博のニーズにただちに対応するため、上海エキシビションセンター税関を設置した。現在、同税関は常態化するとともに、円滑化措置が集結したその優位性を十分に発揮して、他の国際エキシビションに「ワンパッケージ」の保障と「ワンストップ式」のサービスを提供している。輸入博は窓のようなもので、中国の対外開放への決意と取り組みを映し出す。「永遠に幕が下りない輸入博」は、中国内外のビジネスマンの興味の尽きない話題にもなっている。
輸入博は中国内外のビジネスマンにメリットをもたらす以外に、どのようなボーナスが還元されるのだろうか。第1回輸入博では、ニュージーランドのメーカーの新鮮な牛乳がわずか72時間で原産地から中国の消費者の食卓に届き、人々を大いに驚かせた。それから1年も経たないうちに、同社の乳製品のオフラインルートは26の省級行政区域に広がり、オンラインルートは全ての省級行政区域をカバーした。三線都市や四線都市、遠い山間地に住む消費者も、「輸入博と同じ商品」を手軽にすぐ楽しめるようになった。スウェーデンのメーカーが製造した自動補正して正確に照射する最新式ガンマナイフは、第1回輸入博に登場した後、わずか3ヶ月あまりで上海の病院に導入され、これまでに2千人を超える中国人患者の治療を行った。ここからわかるのは、輸入博は貿易のバランスをよりよく促進するだめでなく、素晴らしい生活の一部へと転換して、人々に実際に獲得感をもたらすということだ。
さきに国際通貨基金(IMF)は最新の報告書「世界経済見通し」の中で、19年の世界経済成長率予測値を3%に下方修正し、主な原因としてグローバル貿易の不確定性を挙げた。保護貿易主義やグローバル化に逆行する流れがわき起こる背景の下、ますます良くなる輸入博は中国の対外開放拡大の固い決意を示すだけでなく、世界経済に新たな原動力をもたらすものでもある。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年11月5日