国家衛生健康委員会疾病コントロール局はこのほど、「2019年、中国のHIV予防・治療事業は新たな進展を得た。輸血によるHIV感染事例は現在ほぼ皆無となり、静脈注射による薬物常用者間感染および母子感染のケースも有効的にコントロールされており、性的感染が現在の主要感染ルートとなっている」ことを明らかにした。新華社が伝えた。
同局はその予防・治療事業には著しい進展が見られたとし、さらなる検査の強化と治療方法の革新策を通じて、可能な限りHIV感染者の発見・治療を進める方針だとしている。2019年1月から10月までに、国内でHIV検査を受けた人は延べ2億3千万人、新たに感染が確認された人は13万1千人、新たに治療を受けた患者は12万7千人にそれぞれ達した。また、全国で治療対象となる条件を満たす感染者のうち、治療を受けた人の割合は86.6%で、治療の成功率は93.5%にそれぞれ達した。2019年10月末の時点で、全国で確認されているHIV感染者は95.8万人で、HIV感染状況は総じて、「低度の流行」レベルを維持している。
このほか、国家衛生健康委員会は、性的感染の減少や母子感染の撲滅といった事業に重点を置き、若者や学生など感染ハイリスク群にフォーカスし、項目別の対策措置を進めている。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年12月2日
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