「ブラックフライデー」 中国人のカートがグローバル化

人民網日本語版 2019年11月29日15:51

年に一度の「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)が幕を下ろしてそれほどたたないが、欧米各国で恒例の11月下旬の「ブラックフライデーセール」が近づくにつれ、中国の越境EC産業は今度は「ブラックフライデー」のネットショッピングキャンペーンを盛んに展開するようになった。例年と異なり、今年は販促商品がより豊富になり、海外通販のライブ配信が新たな注目点になり、市場競争もより激しくなっている。新華社が伝えた。

「ブラックフライデー」は西洋で恒例の大規模セールの日だ。毎年11月第4木曜日の「感謝祭」の翌日が「ブラックフライデー」で、今年は11月29日になる。ここ2年ほどの間に、中国でも輸入を手掛ける越境EC産業にとって重要なショッピングイベントになった。

最近、洋碼頭、天猫国際(Tmallグローバル)、考拉海購、拼多多、京東国際をはじめとするEC企業がそれぞれの「ブラックフライデー」セールを打ち出すと次々発表し、中国の消費者は家にいながらにして、今海外で人気を集める世界中の特色ある商品をネットで手に入れられるようになった。

上海に本社がある越境ECの洋碼頭によると、2014年に「ブラックフライデー」のネットショッピングイベントが中国に導入されて以来、同社にとって今年は6回目のセールになる。ユーザーを呼び込むため、今年はプラットフォームで世界の1千人を超える配信パーソナリティによる海外ショッピングスポットのライブ配信を数千回行い、中国の消費者が米ロサンゼルスの街中にある人気ブランド店や欧米のぜいたく品ディスカウントショップなどに「入り」、世界の特色ある商品や割引セールの情報を得られるようにしたという。

洋碼頭の創業者で最高経営責任者(CEO)の曽碧波氏は、「ライブ配信をするECが流行すると、数億人を超えるネットショッピング利用者の間で配信を見てから買い物をするのが一種の習慣になった。現在、国民の消費高度化の歩みが加速し、消費習慣が変化し、中国のユーザーが高い品質・高いコストパフォーマンスの商品や個性化したサービスにますます高い要求を打ち出すようになっており、『ブラックフライデー』はこれから中国の消費のグローバル化を加速するだろう」と述べた。

「ブラックフライデー」セールを機に中国市場へ進出する海外の新製品が増えている。天猫国際は今月25日にセールを開始し、欧米や日韓など各国の人気ブランドが2500以上参加し、このうち約40の有名ブランドが中国市場限定の新製品を初めて打ち出した。天猫国際は今年のセール期間に越境冷凍チェーンサービスを打ち出し、海外企業が新鮮な冷凍食品を中国市場まで運ぶのをサポートした。

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