「2018年北京・天津・河北エリア・エイズ予防制御宣伝のための大学生によるスピーチコンテスト」が25日午後、北京市にある中国人民公安大学で開催された。コンテスト会場では、北京市疾病コントロールセンターが、「2018年北京市エイズ疫病発生情況」を発表した。これによると、2018年10月31日時点におけるHIVウィルス感染者・患者数は累計2万9063人、今年1月から10月までに報告された新規の患者数は2874人で、全感染者・患者のうち、同性間の性的接触による感染が6割以上を占めた。北京青年報が伝えた。
北京市がエイズ病例に関する報告書を全国で初めて発表した1985年から、2018年10月31日までで、累計2万9063人のHIVウィルス感染者・患者数が報告されている。このうち北京戸籍の患者は6390人で全体の21.99%を占めた。感染ルートについては、全感染者・患者のうち、性的接触による感染が全体の91.86%にあたる2万6697人。このうち同性間の性的接触による感染者・患者は1万9586人(67.39%)、異性間の性的接触による感染は7111人(24.47%)。ドラッグの静脈注射による感染は1227人(4.22%)、その他の感染ルートによる感染は1139人(3.92%)だった。2018年1月から10月までに、北京で新たに報告されたHIVウィルス感染者・患者は2874人で、前年同期比5.86%減少。同時期の新規感染者・患者のうち、性的接触による感染は2784人(96.87%)、うち異性との性的接触による感染は777人(27.04%)、同性との性的接触による感染は2007人(69.83%)だったほか、ドラッグの静脈注射による感染は27人(0.94%)、母子感染は4人(0.14%)、感染ルートが不明な感染は59人(2.05%)だった。
2018年、抗HIV薬による治療を受けたエイズ患者の粗死亡率は1万人あたり5.0人に低下し、2017年比0.03ポイント低下、全国平均をはるかに下回った。現在、北京に居住している感染者・患者数は、2013年時点の8826人から2018年10月末時点で2万164人に増え、増加傾向が続いている。
北京市疾病コントロールセンターは、「現在、北京のエイズ疫病発生状況には、(1)疫病の流行が総じて低レベルにあり、新たに報告される感染者・患者数は穏やかに減少している、(2)性的接触による感染、特に男性同士による感染は、すでに、北京のエイズ感染の最大のルートとなっているといった特徴を呈している」と紹介した。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年11月27日
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