南京大虐殺の1万665人目の犠牲者を確認 「嘆きの壁」に名前が加わる

人民網日本語版 2019年11月30日14:01

画像は中国侵略日本軍南京大虐殺遇難同胞紀念館の微信公式アカウントから

中国侵略日本軍南京大虐殺遇難同胞紀念館は11月29日、微信(WeChat)の公式アカウントで、「当館は最近、周万栄さんが南京大虐殺の犠牲者だったことを新たに確認した」と伝えた。同日午前、犠牲者の名前が表記されている同紀念館内の「嘆きの壁」に周さんの名前が刻まれた。これで、名前が表記されている犠牲者は1万665人となった。中国新聞網が報じた。

事件当時まだ10歳だった周さんの娘・陶秀華さん(旧名・周成■、■は女へんに弟)によると、1937年12月14日早朝、旧日本軍の兵士4‐5人が銃を持って家の近くに来て、父親の周さんら4‐5人が見つかってしまい、連れ去られた。陶さんは、5歳だった妹と泣きながら、熱河路から▲江門(▲はてへんに邑)まで追いかけたものの、兵士らに銃を使って追い返されたという。陶さんが周さんを目にしたのはそれが最後だったという。

紀念館は公式アカウントで、「82年が過ぎ、周さんの生前の写真を手に入れることはできておらず、彼の姿を知ることはもうできないものの、彼と、彼が経験した災難を私たちが忘れることはない」と綴っている。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年11月30日

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