火鍋をこよなく愛す中国人 毎日火鍋企業30数社が誕生 (2)

人民網日本語版 2019年12月12日11:23

「火鍋の都」がベスト3に入らない? 不満抱く重慶

興味深い点として、天眼査の発表したデータをみると、四川省は火鍋企業の数で全国トップの3万5千社を数え、全国の約3割を占め、2位は陝西省(8833社)、3位は山東省(7611社)で、「火鍋の都」と呼ばれる重慶市が4位となりベスト3に入らなかったことが挙げられる。

重慶の多くの火鍋産業関係者の表情から、このランキングに明らかに不満であることがうかがえる。「ランキングの順位がこうだからといって、重慶の『火鍋の都』の称号が不確かなものだということにはならない。それどころか重慶の火鍋はやはり全国的に有名でこの街の名刺のようなものなのだ」という。

重慶市火鍋協会の関係者も、このランキングは重慶の火鍋のすべてを物語るものではないとの見方を示し、「当協会のまとめた統計では、広く重慶全体で、火鍋店は2万6千店以上あり、従業員数は56万人に迫る。火鍋産業の産業チェーン全体の価値を見積もると、一番川上にある原料生産拠点、川中の火鍋調味料やスープの素、一番川下の火鍋店や新たに登場したインスタント火鍋などを含め、重慶火鍋産業チェーン全体の価値は500億元に迫る。こうしたデータは国内で1、2を争うものであることは間違いない」と述べた。

重慶大学が発表したレポート「ビッグデータが重慶火鍋の背後にある秘密を深く読み解く」によれば、重慶の環状線内の地域は火鍋店の密度が最も高く、1平方キロメートルあたり21.7軒に上り、200メートルごとに1軒あることになる。業界関係者は、「重慶では、火鍋店を探す必要はない。火鍋店の方でこっちを見つけてくれるから」とユーモラスに述べた。

これだけではない。重慶市商務委員会のデータによれば、重慶の火鍋企業は海外展開の規模をさらに拡大しており、小天鵞、秦■(女へんに馬)、蘇大姐などの現地企業は、すでに海外に200店舗以上を展開し、米国、シンガポール、ロシア、オーストラリア、カナダなど20数ヶ国に進出している。

こうしたことから業界関係者は、「火鍋企業が多いか少ないかはその都市の火鍋産業のすべてを物語るものではない。総合指数の評価に基づくと、国内の多くの都市の中でやはり重慶が上位に入る」と指摘した。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年12月19日

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