中国人は何にお金を使っているか ペットと化粧品が急増

人民網日本語版 2019年12月19日09:43

京東数字科技集団(JDD)が17日に発表した「京東ビッグデータに基づく中国消費市場研究報告」によると、消費品目の大部分が2019年1-10月の消費増加率が18年を上回り、中でもペットのいる暮らしとメイクアップ・スキンケアに関する消費の増加率が最高だった。中国新聞網が伝えた。

この報告は京東のビッグデータに基づき、16年から19年にかけての全国および各規模の都市の消費構造を分析したものだ。

同報告は京東プラットフォームが扱う商品を必需品消費財(家電、食品・飲料品、ベビー・マタニティ用品など7種類)と非必需品消費財(携帯電話・通信、旅行・移動など13種類)の2大項目に分類した。

同報告によれば、消費財の大半は19年1-10月の消費増加率が18年を上回り、下回ったのは食品・飲料品、ローカルな暮らし/移動・旅行、文化・娯楽だけだった。

個別にみると、19年にはペットのいる暮らしとメイクアップ・スキンケアの増加率がともに50%を上回り、家具・インテリア・日用品、書籍、ベビー・マタニティ、医薬・保健、服飾品・アンダーウェアなどは増加率20-40%で、いずれも18年を上回った。

一方で文化・娯楽、ローカルな暮らし/移動・旅行は経済下ぶれ圧力の影響を大きく受けた。このうち文化・娯楽は10%のマイナス成長、ローカルな暮らし/移動・旅行は14%のマイナス成長だった。自動車用品、スーツケース・皮革製品、靴は19年にマイナス成長からプラス成長に転じ、増加率は0-20%だった。

同報告書は、「県エリア地域の消費は注目に値し、19年は非常に好調だった。規模が小さい都市の消費額が規模が大きい都市の増加率を上回り、四線都市と五線都市の消費額の増加率がそれより規模の大きい都市を抜いてトップに立った。京東プラットフォームにおける県エリア地域の消費額はずっとプラットフォーム全体の消費額を上回るスピードで増加し、19年には両者のスピードの開きが徐々に拡大した」と指摘した。

県エリアの具体的な状況をみると、贈答品、書籍、ペットのいる暮らし、ローカルな暮らし/移動・旅行の4品目は19年の増加率が18年を上回ったが、これらの消費が占める割合は京東プラットフォーム全体の水準をなお下回った。服飾品・アンダーウェア、メイクアップ・スキンケア、医薬・保健などの品目の割合はプラットフォーム全体を上回っただけでなく、高度成長の勢いも保った。

同報告書によれば、女性と高齢者が県エリアにおける消費の伸びを後押しする重要な原因である可能性を際立たせている。また県エリア地域は文化・娯楽、おもちゃ・楽器、ジュエリー・アクセサリーなどの消費の増加率が相対的に低く、こうした品目が引き続き県エリアの消費における「泣き所」であることを物語るという。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年12月19日

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