米テスラ社の上海ギガファクトリーで30日午前、中国産テスラ車の第1弾が正式に引き渡された。テスラがこれまで中国公式サイトで予告していた引き渡し時期は2020年第1四半期だったのが、大幅に前倒しされ、あらためて「上海のスピード」を見せつけた。「解放日報」が伝えた。
ギガファクトリーの建設工事が今年1月7日、上海自由貿易試験区臨港新片区で始まった。着工から11ヶ月でテスト生産が可能な状態になり、製品のオンライン予約も始まった。それから20日後、ラインオフした中国産テスラ車第1弾は中国国内の体験店で予約と試乗ができるようになった。
テスラ中国エリアの王昊社長は引き渡し式の中で、「中国政府と上海市政府のサポートがなければ、私たちはこの奇跡を実現することはできなかった。これからテスラは最速のスピードで中国国内でのアフターサービスを展開する」と述べた。
現在、テスラは中国の140余りの都市にスーパー充電ステーションを300ヶ所以上建設し、スーパー充電ポール2200本あまりと目的地の充電ポール2100本余りを展開している。テスラの陶琳グローバル副社長は、「来年1年間に、私たちが中国全国に展開するスーパー充電ステーションと充電ポール、それからサービスセンターの数は過去数年間の合計数に達するか数倍になる可能性もある。新たに展開する充電ポールはすべてV3(スーパーチャージャー・バージョン3)のスーパー充電ポールにバージョンアップする」と述べた。
中国産テスラ車第1弾の引渡し完了後、来年1月初めには一般顧客への大規模な引渡しが始まる。ギガファクトリーの宋鋼・製造ディレクターは、「現在、テスラ上海ギガファクトリーの生産能力は一日あたり平均280台に達する。来年に2交代制を採用するようになると、生産能力はさらに向上して、中国市場のニーズに応えられるようになる」との見方を示した。
2019年を総括すると、テスラの上海での動きは「速い」の一言に尽きる。工場の建設ペースが速いだけでなく、生産ペースも速い。テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はたびたび上海について語り、親指を立てながら「上海のスピードは驚異的!」と賞賛している。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年12月31日