就職情報サイト・猟聘網の朱海英副社長はこのほど2019年データスマートイノベーション応用コンテストの授賞式並びにデジタル経済・人材育成フォーラムに出席した際、「2019年を15年と比較すると、人工知能(AI)とビッグデータの分野全体で人材ニーズが11倍増加した。目下、ビッグデータの人材は150万人不足している。現在、デジタル経済の人材不足は深刻で、目下の急務はAI人材を補充することだ」と述べた。中国新聞網が伝えた。
コンピューティングからデータモデリングまで、デジタルは世界を変える重要なツールだ。現在、世界は新たな科学技術革命と産業変革トレンドの重要なシステムの中にあり、インターネット、ビッグデータ、AIをはじめとする次世代情報技術がかつてないほど経済発展の再構成という新たな未来図を描きつつある。
清華大学コンピューター科学・技術学部の唐傑副学部長は、「現在のデジタル人材の育成状況と社会的ニーズにはまだ開きがある。たとえば大学にAI専攻を設置する際の最大の泣き所は教員不足で、カリキュラムが古すぎることなどだ」と話す。
唐氏は続けて、「清華大学のコンピューター学部は元々、毎年受け入れる学部生は100人余りだったが、現在AIブームの勢いがすさまじく、募集枠を200人前後に拡大した。しかしこれでは1粒の砂を砂漠に投げ入れるようなもので、AI人材に対する中国社会のニーズには到底応えられない」と述べた。
それではどうやって人材不足を補うか。唐氏は、「大学にあるAI学院はAI人材の補充に一定の役割を果たすことができる。同時に、社会の各機関の参加も必要で、今回のデータスマートイノベーション応用コンテストのようなイベントを多数開催して、新鮮な血液を見つけ出し、補充するよう支援し、コンテストを通じプラットフォームによりAIの科学技術イノベーションと産業化実践との有機的な結びつきを促進することが必要だ」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年12月31日