国家電力投資集団有限公司(以下「同社」)が明らかにしたところによると、同社と中国中車が共同開発した水素燃料電池路線バスが2日、浙江省寧波市鄞州区でラインオフした。同社が独自開発した水素燃料電池スタックと動力システムが搭載された。これは同社の水素エネルギー産業キー技術の研究開発における重要な節目であり、後続する水素燃料電池製品の標準化と規模化応用の良好な基礎を固めた。澎湃新聞が伝えた。
双方が明らかにした情報によると、今回ラインオフした水素燃料電池路線バスの全長は12メートル、水素注入時間は15分、満タン時の航続距離は600キロ以上。エネルギー変換効率は53−55%で、一般的な内燃機関の3倍にのぼる。バスは同社が独自開発したエンジン定格出力60kWの燃料電池システム、67kWhの動力電池混合給電システムを搭載。完成車は水素貯蔵システム、燃料電池システム、DC/DC、動力電池、完成車制御システム、補助システム、駆動システムなどからなる。
安全性について、同バスは中国中車傘下の中車電動独自の自動車能動安全システムを搭載し、安全遠隔監視・制御システムの「死角なき」監督・フィードバックを実現した。動力電池システムの電圧・温度及び異常、完成車の走行ルートデータ、駆動システムデータなどをリアルタイムでモニタリング・制御し、全面的に安全を保証する。
中国中車は双方の事業提携について、「双方は水素エネルギー産業チェーンの協力を通じ、寧波市の水素貯蔵の優位性を活用し、寧波市の地域交通の応用場面に焦点を絞り、技術的にリードしている商業利用の価値ある水素燃料電池路線バスを共同開発した。水素燃料電池路線バス業界のモデル応用及び規模化発展を共に促進する」としている。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年1月8日