冬が訪れると、厳しい寒さ対策として、火鍋や焼きイモを好んで食べる人が多い。専門家は、「アツアツの食べ物や飲み物を食べる習慣を長く続けていると、口腔内や消化器が損なわれ、口腔がんや食道がんに罹患するリスクが高まる恐れがある」と注意を促している。
首都医科大学附属北京口腔病院急診総合診療センターの副主任を務める周建医師は、「口腔内の粘膜は、口腔内の最初の防衛線ではあるが、高温に対してそれほど敏感ではなく、40度や50度の食べ物や飲み物を口に入れても特に『熱い』と感じない。口腔の粘膜は、50度から60度くらいまで耐えることができる。食べ物を口に入れて『熱い』と感じるとき、その温度は70度に達している可能性があり、口腔の粘膜が火傷する恐れがある」と指摘する。
また、アツアツの食べ物や飲み物が食道を通過する際、食道の表皮細胞は口腔内の細胞よりさらに熱さに弱いことから、口腔が受け入れられない高温の食べ物は、食道にもダメージを及ぼすことは容易に察することができる。
WHO(世界保健機関)の下部組織である国際がん研究機関(IARC)は、「65度以上の熱い飲み物は、食道がんに罹患するリスクを高める可能性がある」と指摘している。
専門家は、「65度以上の熱い飲み物や食べ物を長期間摂取し続けると、口腔内の粘膜や食道の粘膜細胞を破壊し、それによって口腔がんや食道がんに罹患するリスクが高まる恐れがある。冬の食事は、『アツアツの飲み物や食べ物』の摂取をできるだけ控え、安全な温度(10度から40度)の食べ物や飲み物を摂るよう心がけること」と注意を促している。(編集KM)
「人民網日本語版」2020年1月6日
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