「東方紅5号」、燃料の高効率利用を実現

人民網日本語版 2020年01月10日14:36

9日に明らかになったところによると、初発射に成功した「東方紅5号」衛星パブリック・プラットフォームは、中国航天科技集団有限公司第五研究院第502研究所が開発した衛星燃料高効率利用技術により、燃料押出効率を世界トップレベルの99.85%に高めた。

同研究所の衛星燃料高効率利用技術には、次世代ボード型表面張力タンク、高精度宇宙超音波流量計、燃料高精度バランス排出技術などが含まれる。同タンクは浮遊状態のガスや液体の効果的な分離と伝送を実現し、燃料管理・制御能力の「半管理」から「全管理」への重大な飛躍を果たした。すなわち衛星が搭載する燃料のほぼ100%の利用を可能にした。「東方紅5号」プラットフォーム衛星の1号機において、世界初となる軌道上における衛星燃料量の直接的な測定を実現した。

燃料が高い腐食性を持ち正確に流れる量を測定できないという問題に焦点を絞り、同研究所はさらに衛星版「水道メーター」を開発した。この「水道メーター」は超音波で壁を通過することで、接触せずに燃料使用量の測定を行う。超音波の発信と受信の時間差により燃料が流れる速度を測定する。

同研究所はこれをよりどころに、バランス排出技術を発展させた。対応する2つのタンクの燃料の排出量をリアルタイムで正確に調整し、バランス排出の制御精度は0.5%以上。この成果により衛星の安全性を保証し、衛星の耐用期間を延ばすことができ、世界的にもトップレベルにある。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年1月10日

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