中国初の基準太陽電池宇宙校正試験を開始へ

人民網日本語版 2019年12月31日13:25

「長征5号遥3」ロケットが27日夜、「実践20号」衛星を無事に打ち上げ、それを予定の軌道に送り込んだ。衛星は軌道周回中に複数の新技術の軌道上検証作業を行う。これには中国初の「基準太陽電池宇宙校正試験」が含まれる。人民網が伝えた。

中国航天科技集団有限公司が明らかにしたところによると、今回の試験は同社第五研究院第514研究所が担当する。中国は米国に続き、宇宙太陽電池衛星搭載校正能力を持つ数少ない国になる可能性がある。

基準太陽電池宇宙校正試験とは何か。説明によると、宇宙船が宇宙を飛行する際に大量の電力が必要で、主に太陽電池によって賄われる。

宇宙船の太陽電池は数千、さらには数万の太陽電池セルで作られる。太陽電池セルの電気的性能は、宇宙船の正常な任務遂行に対して重要な影響を及ぼすため、厳格な試験を行う必要がある。また試験の結果は、太陽電池アレイの設計と開発に対しても極めて重要だ。

太陽電池が軌道周回中に無事に任務を完遂できるようにするためには、校正技術によってその電気的性能・特徴を正確に把握し、各種宇宙用太陽電池及び太陽電池搭載の翼の開発に根拠を提供する必要があるとともに、翼の信頼性設計と冗長化設計にサポートを提供し、宇宙船の空での「負担減」を行わなければならない。

基準太陽電池宇宙校正試験には、どのような優位性をもたらすのだろうか。説明によると、今回の試験は中国初の宇宙のAMO基準条件に追跡できる宇宙基準太陽電池数値伝達体制を構築できる。また一方で、伝統的な校正方法に対しては極めて大きな革新的模索になり、太陽電池の軌道周回中の出力減退状況を長期的にモニタリングでき、中国の宇宙太陽電池の電源システムの開発水準を高め、衛星の負担減による長期稼働の基礎を固めることができる。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年12月31日

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