ビッグデータの理論・実戦のプラットフォームとして、人民データ管理有限公司(以下「人民データ」)は中科光啓宇宙情報技術有限公司(以下「中科光啓」)と共同で「人民星雲」プロジェクトを始動した。人民日報が伝えた。
「人民星雲」は人民データの資源的優位性を十分に発揮し、中国科学院、航天科技集団、国際商業衛星公司の技術力をバックに、商業衛星の研究開発・組み立て、衛星測量・制御・受信、専属衛星オーダーメイド、リモートセンシング情報サービス、商業衛星命名を一体化したビッグデータ生態系を構築する。「人民星雲」は「人民1号」衛星群を利用し、ビッグデータ、人工知能(AI)、ブロックチェーンなどの技術を融合し、世界のユーザーに向けデータ収集・保存・分析・発掘を一体化した衛星ビッグデータ総合ソリューションを提供する。総合的な航空・宇宙データ商品共有サービスプラットフォームを構築する。複製・普及・持続可能な応用モデルを形成する。中国の農業、林業、気候変動、環境保護、自然資源監督管理、緊急時管理、農村振興、スマートシティなどの関連分野にリモートセンシングビッグデータサービスと、可視化応用ソリューションを提供する。
衛星には世界の広い面積を同時に観測できるというメリットがあるとともに、データ収集がスピーディで期間が短く、収集コストが低く経済・社会的効果が高いといった特長がある。「人民1号」衛星群は商用リモートセンシング、通信、科学探査をカバーしている。1基目は中科光啓がオーダーメイドで共同開発する高分解能マイクロナノリモートセンシング低軌道衛星を採用し、生態環境モニタリング、農業リモートセンシング、災害緊急時対応、黄河生態モニタリング、農村振興戦略の実施、森林の火災対策・早期警戒、態勢感知などの応用サービスに用いる。
「人民1号」衛星群は宇宙インフラの重要な構成部分として、「一帯一路」(the Belt and Road)諸国に宇宙情報技術サービスやサポートを提供する。社会・経済や各種事件のデータ収集能力を効果的に高める。「人民1号」衛星群の建設は一帯一路宇宙情報回廊の建設をさらに推進し、一帯一路沿線国の相互接続の宇宙インフラ、地上情報共有・サービスネットワークを構築する。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年12月27日