中国はこのほど、世界初の民間用超低周波高出力電磁波発射台を建設した。その探査半径は数千キロで、探査深度は10キロにのぼる。中国の領土・領海をカバーする高S/N比・超低周波高出力電磁波信号源を形成した。新華社が伝えた。
中国船舶集団第七研究院が中国船舶集団第七二二研究所、中国地震局地質研究所、中国科学院地質・地球物理研究所と長年の研究開発により完了した「超低周波地球探査プロジェクト」が、このほど国の検収に合格した。
同プロジェクトは国家第11次五カ年計画重大科学技術インフラプロジェクトで、海外に参考となる同類プロジェクトが存在しないという状況下で推進された。
世界初の民間用超低周波高出力電磁波発射台を設計・建設したほか、同プロジェクトは首都圏と南北地震帯南端に、人工源と天然源の超低周波電磁信号を同時に受信できる初の地震観測ネットワークを建設した。一方、超低周波電磁信号の受信、データ処理・反転などのキー技術を確立し、異なる地層電気特性構造に対する3次元探査を実現した。超低周波データプロジェクトセンターを建設し、資源探査、地震予測またその他の先端技術研究に向け高性能のデータ計算・共有サービスプラットフォームを構築した。このほか、地震予測及び地下鉱産物、油ガス資源探査、大陸棚探査などの探査目的の科学試験・研究を展開し、多くの画期的な進展を実現した。「地下・深海・深宇宙」などの関連分野の先端科学技術研究に新たな技術手段とプラットフォームを提供している。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年1月13日