新華社が先ごろ海外のSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)で発表した動画が話題になっている。科技日報が伝えた。
この動画には、「巨大な図体」ながらも機敏な動きを見せる建機が高所で作業をし、ビルを建設しながら自動で上へと昇っていく様子が映っている。
建設作業中の「回転式クライミングクレーン」(動画からのキャプチャー画面)
この建機は現在世界で唯一の「回転式クライミングクレーン」だ。
中国建築第三工程局有限公司が独自に設計・開発し、独自の知的財産権を有する超高層建築スマート化施工設備を集積したプラットフォームとなっている。
建設スピードが速く、高所まで昇ることができるため、そのイメージから「空中ビル建設マシン」と呼ばれている。その出現により、中国の超高層建築の建設能力は大幅に向上した。
報道によると、このプラットフォームは360度自由に回転することができ、千トンクラスの荷重と、百トンクラスの縦方向剪断力に耐えることが可能で、さらに工事の進捗状況に合わせてリフトアップすることもできる。その作業効率は従来のタワークレーンより約30%向上しているだけでなく、施工安全係数と設備の耐用年数も大幅に向上し、建設廃棄物や施工による汚染も効果的に減少させている。
このプラットフォームは最大で4基のタワークレーンを設置でき、吊り上げの必要性に応じて各種クレーンを合理的に配置し、複数のタワークレーンを全体的に、連続で、スピーディーかつ安全にリフトアップすることができる。
現在、この「空中ビル建築マシン」はすでに複数の超高層建築の建設に応用されている。
北京一の高さを誇るビル「中国尊」建設プロジェクトで建設執行チーフエンジニアを務めた許立山氏はかつて、「『空中ビル建設マシン』を使ったことで、中国尊の工期は20%短縮された。これがなければ、中国尊をわずか5年で計画通りに完成させることは不可能だった」と語っている。
これほど高効率の「ビル建設の神器」を目の当たりにした海外のネットユーザーからも、続々と称賛のコメントが寄せられている。
「視野が広がった!」
「中国はインフラ建設のスーパーパワーだ」
「中国は未来の新技術をリードしていくだろう」
「中国は独自に研究開発した新しい技術と設備、マテリアルで、人類発展の各方面において強大な実力を示している。しかもこの国は世界に対して友好的だ。本当にすごい!」 (編集AK)
「人民網日本語版」2019年12月10日