北京冬季オリンピック会場建設が計画に基づき秩序よく再開

人民網日本語版 2020年02月27日09:50

2019年12月31日午後、北京2022年冬季オリンピックのシンボルマーク的な存在の「国家スピードスケート館」の天井が完成した。「氷のリボン」をイメージした設計で、リボンが舞っているような外観(撮影・賀勇)。

新型コロナウイルス感染による肺炎の予防・抑制に取り組みながら、北京冬季オリンピック関連の建設工事も今、計画に基づき秩序よく再開されている。現在、国家スピードスケート館、国家水泳センター、国家アルペンスキーセンター、延慶冬季オリンピック村、延慶山地プレスセンターなど、15プロジェクトの工事が、計画通りの完成を目指して次々再開している。

新型コロナウイルス感染状況をしっかり予防・抑制するというのが、建設工事再開の絶対条件となっている。感染状況の発生から、北京冬季オリンピックの試合会場3ヶ所では直ちに予防・抑制案を制定し、建設現場の封鎖管理を実施したほか、定期的に消毒や体温測定を実施。その他、日次報告、宿舎の手配、ピークをずらした食事などの措置を講じている。

国家アルペンスキーセンターの建設現場では、マスクを着用した作業員が作業をしており、長さ約600メートルのコースが既に完成している。アルペンスキーの競技では、コースの雪の堅さに高い要求があり、造雪・圧雪にも高い精度が求められる。クオリティの高いコースを作るために、作業チームは、春節(旧正月、今年は1月25日)も2日間しか休暇を取らず、春節翌日の1月26日には冷え込みが厳しい小海■山(■は土へんに它)に戻った。そして、自分たちの技術と力を100%発揮して、気温や光、風速などのデータを収集した。それらデータは今後の試合開催の際にも、活用されることになる。

北京首鋼パークでは、北京冬季オリンピック組織委員会のスタッフが全員マスクを着用して業務を再開している。パーク内やオフィスビルに入る時には体温測定が必要で、オフィスエリアも定期的に消毒、換気が行われている。また、多くの人が集まって食事をすることがないよう、食堂は弁当を配布するなど、冬季オリンピック関連の業務を秩序立てて再開している。

組織委は現在、連絡や業務の調整、手配に電話やビデオ会議を活用している。2月17日午後3時、北京首鋼パークの組織委会議棟1階多機能ホールで、ビデオ会議が行われていた。組織委の関連の責任者は、国際オリンピック委員会(IOC)の委員と、今年の北京冬季オリンピック関連の業務についての話し合いを行った。

北京市の副市長で、北京冬季オリンピック組織委の執行副主席を務める張建東氏は、「中国の国民が新型コロナウイルスと闘っているという重要な時期に、ビデオ会議という方法で、北京冬季オリンピック関連の業務、調整を引き続き行うことができているということは、IOCが理解を示し、サポートしてくれているということを十分示している」との見方を示した。

IOCのファン・アントニオ・サマランチ副会長は、新型コロナウイルス感染拡大を食い止めるために、中国が効果的で思い切った措置を講じていることを称賛し、「現在、中国は新型コロナウイルス感染拡大に直面しており、IOCは北京冬季オリンピック組織委と共にいる。IOCは中国がウイルス拡大防止を決意し、効果的な措置を講じていることを誇りに感じている。中国がウイルスとの闘いに勝利する日は近いと信じている」と語った。(編集KN)

「人民網日本語版」2020年2月27日

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