世界選手権の「前哨戦」ともいえるフィギュア4大陸選手権が9日、韓国ソウルで閉幕した。8日に行われたペア・フリープログラムでは、ショートプログラムで出遅れた隋文静/韓聡組が、2回目のジャンプでやや不安定になった以外は、ほぼ全ての要素を完璧にこなし、144.34点を獲得、合計得点217.51点で逆転を果たし、4大陸選手権で6個目となる金メダルを獲得した史上初のペアとなった。
中国代表が得意とするもう一つの種目、男子シングルでは、2年連続で表彰台に上がっていた金博洋選手だが、今回は2つの4回転ジャンプで回転が空中で抜けるミスがあり、3点差でメダルには手が届かなかった。だが、このところ調子が上がらなかった金選手が、かつては得意としていた4回転ルッツを再び成功させたことに、人々は安堵した。
そして男子シングルで「異次元レベル」ともいえる輝きを放ったのは、日本の羽生結弦選手だった。先に行われたショートプログラムでは111.82点という彼自身が保持していた世界最高記録を更新する好成績を上げた。羽生選手自身も、演技後、「これまでのバラード第1番の中で一番良かった」とコメントした。また、9日に行われたフリーで羽生選手は平昌五輪で優勝した際に演じた「SEIMEI」を復活させた。演技終了後、会場の観客席からリンクに無数の「くまのプーさん」が投げ込まれるなか、羽生選手は総合得点299.42点で四大陸選手権を初制覇した。(編集KM)
「人民網日本語版」2020年2月10日