農家の新型コロナ感染対策、専門家が電話や動画で指導

人民網日本語版 2020年03月03日13:26

「もしもし、宋院士ですか?質問があるのですが……」。電話の一方は宋宝安氏で、もう一方は見知らぬ人だった。貴州大学が2日明らかにしたところによると、同大学長の宋宝安院士が率いる100人の専門家チームは、農家の新型肺炎感染及び貧困との戦いを支援するため、現地メディアを通じ個人の携帯電話番号を公開した。また電話や微信(WeChat)動画などの手段により農家に技術指導を届け、農家に迅速かつ効果的なサービスを提供している。科技日報が伝えた。

感染対策期間中は移動がままならないが、農業発展は「停止」が許されない。宋氏は現地メディアで専門家チーム100人の名簿を公開した。専門家の氏名、電話番号、専門が一目瞭然だ。農家は需要があれば、いつでもどこでも電話で問い合わせできる。電話で問題が解消できなければ動画も利用でき、さらには専門家が自ら現場を訪れ調査することもある。

「感染対策期間中、茶畑の雑草はどう処理すればいいか」「グリーンな予防・抑制策はどのように実施すべきか」。宋氏によると、携帯電話が現在ひっきりなしに鳴っているという。生物的制御で大きな業績を上げている宋氏は連日、チームを率いて水城、晴隆、貞豊、平塘などの地域を訪れ、現地の茶産業発展に技術支援を提供している。彼は忙しくても、農家の見知らぬ人からの電話を常に受けなければならない。

貴州大学科学研究院の賈文生副院長は、「メディアで専門家の連絡先を公開したのは、需要を持つ農家とより直接的に関係を構築するためだ」と述べた。一方で、貴州大学農学院の張万萍教授は、「この重要な時期において、この措置は現場の科学研究者の力を最大限に発揮し、産業発展への正確なサービスを実現する上で、非常に実効性がある」と話した。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年3月3日

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