新型コロナウイルス感染状況の影響を受けて、中国では春節(旧正月、今年は1月25日)から、多くの人が自宅に「引きこもる」ようになり、ゲーム業界は逆に急速な発展期を迎えた。人気のオンラインゲームやスマホゲームのほか、よく探さないと見つからないような微信(WeChat)の「ミニゲーム」も人気となっている。北京青年報が報じた。
そして多くの80後(1980年代生まれ)にとっては、「ミニゲーム」は馴染みある存在で、大学に通っている時に流行していた校内網の「哈哈神(野菜泥棒)」ゲームやチャットアプリQQの「駐車スペース争奪」ゲームなども「ミニゲーム」と呼ぶことができる。オンライン百科事典・百度百科は「ミニゲーム」について、「体積の大きなシングルプレイヤーコンピュータゲームやオンラインゲームと比べると、体積が小さく、プレイスタイルがシンプルなゲーム。この種のゲームは、レクリエーション系、または教育系が多く、単独版もあれば、ブラウザ版もあり、後者はFLASHゲームが多い」と説明されている。
微信のミニゲームはこれまでずっと「影を潜めて」いたものの、今回新型コロナウイルス感染状況の影響をうけて、春節ごろから人気に火がついた。特に、多くの人の暇つぶしに大人気となっているのはテーブルゲーム系ミニゲーム「微楽麻将」だ。阿拉丁指数の統計によると、春節に合わせた連休が始まると同時に、謎解き系ゲーム「我不是猪頭」が人気ミニゲームランキングのトップの座をずっと保っている。また、同じく謎解き系ゲームである「解救小宝」や「脳洞2020」などもミニゲームランキングトップ10に名を連ね、「星星爆爆楽」、「眼力達人」などのパズル系、教育系ミニゲームも人気となっている。微信のミニゲームでは、テーブルゲーム系の人気が高く、日間アクティブユーザー数や利用時間、リテンションなどのデータは普段を大きく上回っている。
春節に微信のミニゲームを利用したユーザー像について、シニアゲームプランナーの叶■氏(王へんに韋)は、「テーブルゲーム系ミニゲームは、35歳以上のユーザーがメイン。主に家族の微信グループから広がりを見せ、その他の微信グループ内にも広がっていった可能性がある。ギャンブル系ミニゲームのユーザーは13-25歳がメインで、この種のミニゲームのユーザーは普段より50%多く、全体の收入も普段と比べて約30%増となっている」と分析している。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年3月6日