杭州アジア競技大会のマスコット「琮琮」、「蓮蓮」、「宸宸」。(画像はライブ配信のスクリーンショット)
2022年に浙江省杭州市で開催される第19回アジア競技大会のマスコットが3日、オンラインで発表された。大会マスコットは、「琮琮(ツォンツォン)」、「蓮蓮(リェンリェン)」、「宸宸(チェンチェン)」の3種類で、トリオ名は「江南憶」。唐代の詩人・白居易の名句「江南憶、最憶是杭州(江南を偲んでいるが、杭州が一番懐かしい)」からつけられており、意味深く、時代の活力に満ち、杭州の歴史、人的・文化、自然生態、イノベーション遺伝子がうまく融合されている。中国新聞網が報じた。
杭州アジア競技大会組織委によると、「琮琮」の名前は、同市の良渚古城遺跡から出土した代表的な文化財・玉琮からつけられており、体全体は大地、豊作を象徴する黄色をメインの色調とし、頭の模様は良渚文化のシンボルでもある怪獣の紋様「饕餮紋」をモチーフしている。「困難を畏れず、自分自身を超える」という意味が込められている。「蓮蓮」の名前は、天まで届くと言われる西湖に茂る蓮から取られ、体全体はさわやかなグリーン。頭のてっぺんには西湖に浮かぶ三潭印月がデザインされ、そこからインターネット回線がつながっており、その特色を鮮明に描き出している。「宸宸」の名前は、京杭大運河の杭州区間にある代表的な建築物・拱宸橋から取られ、体全体はテクノロジーブルーをメイン色調とし、世界的に非常に珍しい川の逆流・銭江潮をモチーフにしている。おでこにも、拱宸橋が描かれており、いろんな想像を膨らませることができる。
アジアオリンピック評議会(OCA)のシェイク・ アーマド・アル=ファハド・アル=サバーハ会長は、祝辞の中で、「杭州アジア競技大会のマスコットは、生き生きとしており、込められている意味も深く、中国文化や杭州の特色、アジア競技大会、アジアの精神が一体となっている。シンプル、かつスマートに意味をそこに込めたという点は、これまでのマスコットの中でも独特な存在で、今の時代の力を発揚している」と評価した。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年4月3日