北京市、常態化予防・抑制メカニズムを確立、一級警戒体制は調整せず

人民網日本語版 2020年04月10日16:42

北京市政府新聞弁公室は9日午後、北京市新型コロナウイルス肺炎予防・抑制に関する第76回記者会見を開いた。

「感染予防・抑制の常態化について、北京市ではどのような措置を取っているのか?」という記者の質問に対し、北京市政府の陳◆副秘書長(◆は草かんむりに倍)は次のように回答した。

(1)さらに厳密な予防・抑制

● 現在の一級警戒体制の調整は行わない。

● 管轄地、部門、機関・企業、個人の四者責任を厳格に実行する。

● 北京市では感染予防・抑制情勢が全体的に好転している状況にあるが、海外の感染が爆発的に拡大する状況情勢を踏まえ、入境者全員に対する集中隔離観察と全員に対するPCR検査実施の「2つの全」という厳格な措置を講じている。

(2)さらに科学的な予防・抑制

専門家の提案に基づき、北京市に入る重点管理対象となっている人々に対する検査とモニタリング、発熱外来受診者に対する検査とモニタリングに力を入れ、退院患者とその家族などに対する検査とモニタリングを強化している。ここ最近講じている予防・抑制措置のうち、PCRスクリーニング検査の範囲をさらに広げている。科学的なスクリーニングにより、早めに発見、早めに報告、早めに隔離、早めに治療を実現させている。同時に、これまでの予防・抑制をベースに、データプラットフォームによるサポートにさらに力を入れている。

(3)よりターゲットを絞った予防・抑制

新型コロナウイルス肺炎の予防・抑制においては、人の移動によって発生する可能性のあるリスクを減少させることが重要な措置となる。そのため、我々は予防・抑制において、人の移動の制限、タイミング、秩序という「三位一体」の措置を講じている。

北京市が講じている北京市を出入りした人に対する14日間の自宅隔離措置は、単に医学的観察隔離を行う措置であるだけでなく、不必要な移動を減らす措置でもある。我々は全体的な感染状況の変化に応じて、科学的かつ動態的に北京市を出入りする人の移動と医学的観察などの措置を調整し、これまでに得られた貴重な成果をさらに堅固なものにしていく。

同時に、ターゲットを絞った予防・抑制には、業界や地域、機関・企業、人々ごとの特徴に基づいて、分類ごとに策を取り、ターゲットを絞って専門の技術的な手引きを作成し、効果的に各予防・抑制措置を実行することも含まれている。

(4)より効果的な予防・抑制

感染予防・抑制には、自分は感染しないだろうと思っている人や傍観者は存在してはいけない。特に全面的に企業活動再開を進める過程においては、厳格に「四者責任」を実行しなければならない。

多くの市民にとって、感染予防・抑制を常態化するということは、心の中の予防・抑制の「糸」を緩めてはいけないことを意味している。感染予防・抑制を行う中で身に着いた良い習慣を続け、各予防・抑制措置を遵守し、マスクをつけ、こまめに手を洗い、頻繁に換気をし、集まりに参加せず、会食をしないことをこれからも続けなければならない。取り分け用のスプーンや箸の使用、個人ごとに皿を分けるなどの「分餐」制や、公共の場所で1メートル距離を取ることも引き続き行っていく必要がある。(編集AK)

「人民網日本語版」2020年4月10日

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