国務院共同対策メカニズムは5日午後に記者会見を行い、商務部(省)、税関総署など関連当局の責任者が医療物資の品質管理強化、市場の秩序および医療物資輸出の規範化などの状況を説明した。
同部、同署の関連責任者が記者会見で述べたところによると、「中国は医療物資の輸出を制限していないし、これからもしない。これまでに、中国は検査を経てマスク約38億6千万枚を輸出するとともに、54ヶ国・地域と国際機関3機関が中国企業との間で医療物資の商業調達契約を締結した」という。
税関総署:検査を経て防疫物資102億元分を輸出
同署総合業務司の金海司長は、「3月1日から4月4日までの間に、全国で検査を経て輸出された感染症対策の主要物資は総額102億元(1元は約15.4円)に上り、これには主にマスク約38億6千万枚、価格77億2千万元、医療用防護服3752万着、価格9億1千万元、赤外線体温計241万台、価格3億3千万元、人工呼吸器1万6千台、価格3億1千万元、および新型コロナウイルス検査キット284万セット、医療用ゴーグル841万個が含まれる」と説明した。
商務部:中国は54ヶ国・地域などと調達契約に調印
同部対外貿易司の江帆・一級巡視員は、「中国は医療物資の輸出を制限していないし、これからもしない。4月4日までに、54ヶ国・地域と国際機関3機関が中国企業との間で医療物資の商業調達契約に調印したほか、74ヶ国・地域と国際機関10機関が中国企業と商業調達について商談を進めている」と強調した。
また江氏は、「中国には『一滴の水のような小さな恩にも、わき出る泉のように大きな心で報いる』ということわざがある。私たちは感染症との闘いの初めに、たくさんの国が支援の手をさしのべてくれたことを決して忘れない。中国国内の感染症対策をしっかり行った上で、関係国・地域にできる限り支持と支援を送りたい。よって中国は医療物資の輸出を制限していないし、これからもすることはない。中国政府は医療物資の安全を一貫して高度に重視しており、公告(『医療物資輸出の秩序ある展開に関する公告』)を出した目的は、製品の品質を厳格にコントロールし、輸出の秩序を規範化し、医療物資が世界の感染症との戦いにおける重要な役割をさらに発揮させることにある。これは実際のところ中国政府が世界の感染症との戦いを支持する上での断固とした行動であり、責任ある大国としての役割を果たすための主体的な動きだ」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年4月7日