中国から国外へ各種人工呼吸器を1.8万台近く供給

人民網日本語版 2020年04月09日15:25

国務院共同対策メカニズムは8日、記者会見を行い、医療物資の生産保障及び備蓄作業状況について説明した。環球時報が伝えた。

防疫物資の生産能力は国内需要をほぼ満たす

【工業情報化部(省)消費品工業司の曹学軍副司長】4月5日の時点で、使い捨ての医療用防護服の生産能力は1日あたり150万着以上に達しており、医療用N95マスクの生産能力は1日340万枚以上、重点フォロー企業の医療用ゴーグル/フェイスマスクの生産能力は1日29万個、全自動赤外線サーモグラフィーの生産能力は1日1万台、手持式赤外線体温計の生産能力は1日40万台に達した。

需給の状況からみて、医療用防護服や医療用防護マスク、医療用隔離ゴーグル/フェイスマスク、サーモグラフィー、人工呼吸器の生産能力はすでにほぼ国内需要を満たせるようになっており、企業は輸出拡大に向けても尽力している。

国外に1.8万台近くの人工呼吸器を供給

大規模な増産は短期的には不可能、長期的にも困難

【工業情報化部装備工業一司の陳克龍副司長】現時点で、中国全土に対し各種人工呼吸器を累計で2万9千台近く供給した。そのうち湖北省へは1万8千台近くを供給し、うち侵襲的人工呼吸器は3千台だった。国外へは各種人工呼吸器を1万8千台近く供給し、うち侵襲的人工呼吸器は4千台以上。現在中国の人工呼吸器生産企業は時間外労働で対応し、市場化の原則に基づいて国際的な各購入先と商談を行っている。

同時に、我々は各界に対し、中国の人工呼吸器生産能力について冷静な認識を持つよう呼びかけている。

キーデバイスの供給が保障された状況下でも、中国の侵襲的人工呼吸器の生産能力は1週間に約2200台で、生産能力は世界の5分の1に満たず、これで世界の感染状況予防・抑制の需要を満たすというのは現実的ではない。また、侵襲的人工呼吸器は先端医療機器であり、設計・生産と臨床検証はいずれも厳格な参入審査と認証を経なければならず、そのために長い周期が必要だ。主要部品の供給も一定程度打撃を受けている。

したがって、感染状況が拡大する背景下で、生産拡大や生産転換で大規模増産を実現するのは短期にはほぼ不可能であり、長期的にも難しいだろう。

3月末時点で、計100以上の国・国際機関から中国に防疫物資の引き合い

【工業情報化部の黄利斌報道官】工業情報化部が中国の在外公館からの報告をまとめたところによると、3月末の時点で、計100以上の国と国際機関から中国に対し、防護服やマスク、ゴーグル、体温測定器、人工呼吸器、薬品など関連物資の引き合いがあった。国務院はすでに対応作業体制を立ち上げており、我々は外交部(外務省)と商務部など関連当局と協力して関連物資の生産供給作業を行っていく。(編集AK)

「人民網日本語版」2020年4月9日

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