国務院共同対策メカニズムは5日午後に記者会見を行い、商務部(省)、税関総署など関連当局の責任者が医療物資の品質管理強化、市場の秩序および医療物資輸出の規範化などの状況を説明した。人民日報海外版が伝えた。
商務部対外貿易司の江帆・一級巡視員は一部の国が中国から購入したマスクをはじめとする医療物資の品質に問題があるとしていることについて、「多方面にわたって調査してわかったのは、関連報道は事実の全貌を客観的に反映したものではない。すべての原因は中国製品の品質が検査で不合格だったことにあるという見方もあるが、実際には原因は多方面にある。たとえば中国と他国とでは品質の基準が異なること、使用時の習慣に違いがあること、使用者が適切に操作しなければ品質問題が生じることもある。たとえば先ごろ、中国がオランダに輸出した個人の感染症予防のための非医療用マスクが現地の病院に割り当てられて使用されたケースもある。4月3日夜にオランダの医療大臣が発表したところでは、中国から到着したマスクは、オランダの公式な品質標準に合格し、すでに承認を受けて割当が行われたという」と述べた。
また江氏は、「商務部は税関総署、国家薬品監督管理局と3月31日に『医療物資輸出の秩序ある展開に関する公告』を発表し、輸出する検査キット、医療用マスク、医療用防護服、人工呼吸器、赤外線体温計の5種類の製品について、中国の医療機器製品登録証明書を取得していること、輸出先の国(地域)の品質基準に合致していること、税関が薬品監督当局の承認した医療機器製品登録証明書に基づいて検査承認を行っていることを義務づけた。医療物資の輸出で品質の問題が起これば、真摯に調査を行い、問題を発見したらすぐに対処し、法律に基づいて処分し、決して手を緩めず、輸出の品質を厳格にコントロールし、経営の秩序を規範化する」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年4月7日