中国科学院光電技術研究所の公式サイトはこのほど、同研究所太陽高分解能イメージング技術研究チームが1.8メートル太陽望遠鏡の開発に成功したと発表した。これは中国初の2メートル級太陽望遠鏡で、米国の4メートル級ダニエル・K・イノウエ太陽望遠鏡(DKIST)に次ぐ大きさだ。科技日報が伝えた。
世界ですでに建設されている主な2メートル級太陽望遠鏡は、米国の1.6メートルグード太陽望遠鏡(GST)とドイツの1.5メートルグレゴール太陽望遠鏡(GREGOR)だ。中国の既存の最大口径太陽望遠鏡は、中国科学院雲南天文台が開発した1メートル新真空太陽望遠鏡(NVST)だ。
北京大学地球・空間科学学院教授で、中国科学院太陽活動重点実験室室長の田暉氏は、「大口径の地上望遠鏡は主に、太陽の光球と彩層の詳細な構造及び動力学的特徴を観測する。こうした構造及びその変化の特徴は、太陽磁場の生成と変化、コロナの百万度の高温の生成と維持、太陽爆発のメカニズムといった科学問題と緊密に関連している。例えば雲南省・撫仙湖のNVST、北京市懐柔区の太陽磁場望遠鏡、及び今回の最新の2メートル級太陽望遠鏡は、上述した任務を担当できる」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年4月16日