ブラジル保健省が発表した情報によると、ブラジル全国の新型コロナウイルス肺炎患者は現地時間5日午後8時現在(日本時間6日午前8時)で10万8932人に、死者は7390人にのぼっている。米国、スペイン、イタリア、英国、フランス、ドイツ、ロシア、トルコに続き、感染者が世界で9番目に10万人を上回った国になった。科技日報が伝えた。
ブラジル・サンパウロ市のアルベルト・アインシュタイン病院の感染症専門家のカルロス氏は、「新型コロナウイルスは宗教や国境と関係がない。ウイルスを前にし、各国は団結し政治的な利益を脇に置いて初めてウイルスに勝つ見込みがある。中国政府の新型コロナウイルス感染予防管理は力強く、効果が顕著だ。ブラジル・中国両国は公衆衛生分野で良好な協力を保ってきた。ブラジル政府の各級衛生・予防管理当局は『中国の感染予防管理の経験』を非常に重視している。中国側の予防管理及び診療の経験をさらに学習し、参考にすることで、感染症との戦いの協力を強化したい」と指摘した。
カルロス氏は、「ブラジル保健省は自国の医師と中国国家中医薬局による、「中医薬による新型コロナウイルス肺炎治療」Web会議を開いた。両国の医療専門家はWeb会議により、診療経験の交流を行った。中国側の専門家は武漢の新型コロナウイルス感染対策の経験を詳細に紹介するとともに、新型コロナウイルス診療中国医学プランの関連治療状況を紹介した。それと同時に、在サンパウロ中国総領事館の指導と協調により、ポルトガル語版「張文宏教授による新型コロナウイルス予防管理」「新型コロナウイルス肺炎対策マニュアル」が正式に完成した。書籍の刊行により、さらに多くのブラジル人が防疫情報を全面的に理解できるようになる」と紹介した。
カルロス氏は最後に、「新型コロナウイルス感染症が世界複数の地域で流行して以降、中国は世界の多くの国及び世界保健機関(WHO)、アフリカ連合などの国際機関に緊急援助を行うとともに、国際社会と中国の感染予防管理経験を積極的に共有した」と述べ、そして、「各国は政治的な立場やイデオロギーの違いを捨て、一致団結し、新型コロナウイルスワクチンの研究開発を加速し、一分一秒を惜しみ命を救おう」と呼び掛けた。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年5月7日