2020两会

四季折々の花が楽しめる「花の楽園」雲南省

人民網日本語版 2020年05月21日15:19

満開になった昆明市のサクラ(撮影・劉冉陽)。

「一粒の砂に一つの世界を見、一輪の野の花に一つの天国を見る」、これは英国の詩人ウィリアム・ブレイクの「無垢の予兆」の冒頭の一句だ。近年、人々の素晴らしい生活を送りたいという願いは一層強くなっており、美しい草花も、多くの人々にとって日々の暮らしに欠かすことのできない一部になっている。そして、記念日やイベントのプレゼントとして生花を選ぶという人も少なくない。中国新聞社が報じた。

昆明斗南の花卉市場(撮影・劉冉陽)。

中国の市場に出回っている生花のほとんどが雲南省産であるということを知っているだろうか?雲南省は、緯度が低く、標高が高い地域で、中国全土の総数の約63%を占める1万7000種類の高等植物が生息し、うち1500種類以上が花を咲かせる。昆明をメインとする雲南の切り花は、中国国内市場のシェア率70%以上を誇っている。

1月は梅の花、3月は菜の花、7月は蓮の花、10月はコスモス、12月はサクラの花と、1年中、四季折々の花を楽しむことができるというのが、雲南省ならではの特徴だ。

——初春

万物が蘇る初春になると、雲南省曲靖市羅平県の約5.3万ヘクタールの菜の花畑が、一面の黄色い絨毯になる。

羅平の菜の花畑。

また、昆明市■池(■はさんずいに真)の湖畔にある撈魚河湿地公園内は、180万本のチューリップが咲き誇り、大勢の観光客で賑わう。

美しく咲く昆明市撈魚河湿地公園のチューリップ(撮影・劉冉陽)。

——夏

初夏になると、ファンタジックな青紫色の世界が広がる。昆明市の教場中路では、キリモドキの花が満開になって、花の海を作り、延々と続く細い街道が花の香りでいっぱいのファンタジックな花のトンネルとなる。そのため、この通りは「キリモドキ大道」とも呼ばれている。

キリモドキが満開になった昆明市教場中路 (撮影・何道強) 。

ファンタジックな青紫色の世界と同時期に、上品な緋紅色の世界も広がる。毎年5月になると、紅河哈尼(ハニ)族彝(イ)族自治州開遠市、普■(■はさんずいへんに耳、プーアル)市、玉渓市元江県などでは、街路樹のホウオウボクが互いに美しさを競って目を奪わんばかりになる。

満開になった普■市寧■県茶香路のホウオウボク (撮影・許時斌)。

夏本番の季節になると、「蓮の花の世界」で有名な文山壮(チワン)族苗(ミャオ)族自治州丘北県普者黒国家湿地公園の池ではハスの花が咲き乱れ、多くの人が一時暑さを忘れようとやって来る。

ハスの花が咲き乱れる普者黒(撮影・岳琦)。

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